教員紹介(黒崎 文雄)

黒崎 文雄(Fumio Kurosaki)

教授(国際観光学科)

【略歴(プロフィール)】
-Brief Summary of Career(Profile)-

1988年に京都大学工学部を卒業後、JR東日本に入社。
会社の制度によりロンドン大学(UCL)に留学する機会を得て1993年に修士号(MSc)を取得。
留学後は東京駅の改良工事などの業務に携わりました。
また、2003年から3年間、パリの国際鉄道連合(UIC)に勤務しました。
当時EU域内の鉄道改革が進んでいたこともあり、海外諸国の鉄道改革についての研究をリーズ大学交通研究所の教授の指導を仰ぎながら開始。
フランスから帰国後は、東南アジアをはじめとする各国でコンサルタント業務を行いながら研究を継続し、2008年に博士号(Ph.D.)を取得しました。2019年に会社を退社し、東洋大学国際観光学部に着任。

 

【研究分野(専門領域)】
-Research Field-

交通経済、鉄道経営

観光を促進するためにも住みやすいまちを作るためにも、鉄道をはじめとする公共交通の持続的な運営が重要です。しかし、大都市においては混雑などの問題がある一方、地方都市においては公共交通の衰退が問題になっています。また、2020年以降は、新型コロナウイルスの流行にともない交通需要が大きく減少し、鉄道をはじめとする交通事業者の経営はかつてない困難に直面しています。

このように交通に関連する問題には様々なものがありますが、どれも観光や日常の生活に密接に結びついています。これらの解決は一筋縄ではいきませんが、問題の改善に向けて「交通経済学」や「土木計画学」の知見も活用しながら研究を行っています。

 

【最近の主な研究テーマと活動内容】
-The Latest Research Theme and Activities-

鉄道は国内の観光を支える重要な輸送機関であるとともに、その大量輸送の特性から、活力あるまちづくりを進める上でも重要な役割を果たしています。日本の旅客鉄道輸送サービスは、世界の中でも大変に高い評価を得ていますが、新型コロナウイルスの流行に伴い輸送需要が激減するなど経営環境の大きな変化に直面しています。未曽有の変化に対応するためには、海外における鉄道経営の実例なども参考になると思われるため、ヨーロッパをはじめとする海外諸国の鉄道運営手法についての研究を継続しています。

 

【主な担当科目】
-Main Subjects-

1年生の必修科目である「交通経営概論」の他、交通分野の専門科目として「鉄道経営論」「運輸産業論」を担当しています。魅力ある観光地づくりや競争力のあるツーリズムの実現のためには、質の高い公共交通が不可欠と言えます。講義では、主に陸上の公共交通に焦点を当てた上で、持続可能な公共交通の実現のために必要な要素について、まちづくりの視点も含めながら講義を行っています。
また、国際人の形成のための基盤教育科目として「地域と生活」を担当しています。この科目では、「宗教と建築」をテーマに世界の代表的な宗教および宗教建築物についての理解を深めることを目的とした授業を、これまでの海外諸国への渡航経験なども踏まえながら行っています。

 

【受験生・在学生へのメッセージ】
-Message for Students-

国際観光学部では、個人の関心に応じた多様な分野について学ぶことができます。観光を支える交通、宿泊、料飲や旅行業などの産業分野に関する知識はもちろん、観光のコンテンツともいえる歴史や文化などについても学べます。例えば、インバウンド客に日本の魅力を伝えるためには、自国の文化の十分な理解が必要ですが、そのための学びも可能です。
大学では、受け身ではなく自らが追求する姿勢が大切だと思います。大学で自ら追求して学んだことや学んだ経験は、必ず社会でも役立つことでしょう。