教員紹介(栗原 剛)

栗原 剛(Takeshi Kurihara)

教授(国際観光学科)

【略歴(プロフィール)】
-Brief Summary of Career(Profile)-

2011年筑波大学大学院を修了後、運輸政策研究機構に着任し、インバウンド観光や航空政策、地域交通等の研究に携わりました。2015年東海大学観光学部にて教育・研究生活をスタートさせ、学生とともに地域観光計画に関するさまざまな研究に取り組みました。2019年東洋大学にうつり現在に至ります。
大学に勤務する傍ら、内閣府経済社会総合研究所等で観光統計や観光業の生産性について研究を行っている他、富士河口湖町では観光統計整備に携わっています。また、非常勤で文教大学のゼミをもっていました。2019年度には東洋・東海・文教大のゼミで計30名の卒論を指導した思い出があります。教育歴は浅いですが、100名を超える学生が私のゼミを卒業して社会で活躍しています。
 

【研究分野(専門領域)】
-Research Field-

観光地域計画が専門です。どうすれば持続的な観光地域が形成できるか?研究を通じた社会貢献を目指しています。扱う対象は政策、インフラ、経済、環境、文化等と幅広いのですが、いずれも研究を進める上で、いかに地域の問題を発見できるか、いかに問題解決の方法を納得してもらえるか、の二つがカギになります。二つ目の、自分の主張を多くの人に納得してもらうためには、客観的であり、論理的であることが重要です。そのために、統計的なアプローチで根拠を示しながら解決方法の妥当性を説明することが多いです。実は一つ目の問題発見が最重要課題です。どうしたら良い問いを立てることができるか?これには答えがありません。個性、感性によるところが大きいですが、少なくとも社会のさまざまな事象に興味をもつこと、本をたくさん読んでさまざまな考え方を吸収すること、地域を実際に自分の目で見ること、この三つが大切と考えています。

【最近の主な研究テーマと活動内容】
-The Latest Research Theme and Activities-

経済学の分野でEBPM(Evidence Based Policy Making)を支援する統計的な方法論が盛んに議論されています。EBPMとは根拠を重視した政策立案という意味で、勘や経験に頼るのではなく、客観的に政策のインパクトを評価しながら、効果的な政策を目指すものです。いま、このアプローチを観光政策に適用できないかと考え、研究しています。例えば私が指導している大学院生は、修士論文で離島振興政策の評価にこの考え方の応用を模索していますし、内閣府との共同研究では、新型コロナウィルスが宿泊業に与えた影響と政策効果の実証を目指しています。

 

【主な担当科目】
-Main Subjects-

観光と経済学:
観光が地域にもたらすインパクトとは何か?を問いとして、はじめに観光のインパクトを多面的に、論理的に考察できるようになることを目指します。その目標に向けて、例えばクルーズ船の寄港が地域にもたらすインパクト等のテーマを設定してグループで議論し、成果発表と質疑応答を通じてテーマに対して深く考えてもらいます。後半では経済的なインパクトにつながる観光消費を取り上げ、どうしたら観光地の消費を増やすことができるか?等を考えます。

観光経済学:
皆さん自身で経済波及効果を計算できるようになることを目標としています。イベントの効果は〇億円というニュースを見かけることがありますが、何をどう計算したら〇億円という数字が出てくるのでしょうか。実際に自分で計算することで、経済波及効果の考え方や必要な情報、注意すべきことが分かります。

 

【受験生・在学生へのメッセージ】
-Message for Students-

楽しく研究しましょう!私は卒論を指導するとき、いつも皆さんに興味・関心のあるテーマを考えてもらいます。せっかくの卒論だから興味あるテーマを選んでほしいという思いもありますが、実は、好きなテーマを見つけることは、そう簡単ではありません。ある日突然見つかるものでもありません。ではどうしたら良いでしょう?答えは、いつも考えることです。大学では、皆さんの目の前に広がる世界を当たり前と思わずに、「なぜ?」「どうして?」と立ち止まって考えてみましょう。多くの友人と出会い、さまざまな経験を通して深く考えましょう。皆さんがどんなアイディアをみせてくれるか、楽しみにしてます。