総合政策学科長メッセージ

東洋大学経済学部 総合政策学科長 清田 佳美
Yoshimi Seida

 

 

総合政策はアクティブに、社会で活躍する自分をつくる

本学の教育理念として、多様な価値観を学習し理解するとともに自己の哲学(人生観・世界観)を持つ人間を育成するとあります。多様な価値観を理解し自分の哲学を備えるには物事を俯瞰的に捉え考察する能力が必要です。伝統的な学習方法や理論が重要であることはもとより、弛まなく変化する現実社会に対応する能力や感性を身につけるために「自分が社会に参加している」という意識付けが重要であり、それはまた自身が「アクティブに行動する」動機になります。

 

人口構成、食料、社会保障・医療、労働、環境、産業等に関わる経済・政策問題は、問題の実態、社会的背景や要因を知識として備えるだけではなく、未来に向けた課題発掘や問題解決のためのアプローチを創造・立案し行動する力が必要ですし、社会はそうした能力を有する人材を求めています。本学科は、アクティブラーニング(能動的学習)を重視し、14年卒業次まで能動学習を実践するゼミナールを必修にしています。4年次には「卒業論文」や「政策提言」課題を課し、オリジナルの経済・政策課題を発掘し、自分もしくは自分たちの考えを創造し、分析や考察を通じて見解をまとめ、成果を発信します。本学科はこのために必要なトレーニングを積むカリキュラムと講師陣を備えています。

 

小説を英訳し出版する学生(セルフパブリッシングによる)、全国の大学を対象に行われる学会大会で優秀賞を受賞するチーム、起業する学生、地域再生プログラムで表彰される学生チーム、英語でのプレゼン大会でTOP20に選ばれた学生、地方自治体へ政策を提案するチーム、為替予想全国大会(日経円ダービー)全国2位のチーム等々、具体的な実績をあげることができる学生を育てています。卒業生は、公務員をはじめ、分野を問わずさまざまな世界で活躍しています。

 

与えられるものを学ぶだけではなく、自分たちの道を自分たちで創る気持ちで取り組んで頂くとよいと思います。4年後に振り返ってみれば、良かったな と思える学科を目指しています。毎年、キャリアセミナーを開催し、卒業生が実社会での経験を語る機会を設けています。卒業したら知らんぷりをしない学生が育っていることも、この学科の特徴のひとつです。

 

 

以上