About Toyo University IR室
IR(Institutional Research)について
- 教育研究・経営・財務情報など大学の諸活動に関する情報収集・蓄積
- 特に学生の学習成果など教育機能についての調査分析
- 大学経営の基礎となる情報の分析
を行い、またそれらの分析結果の提供を通じて、大学の自己評価、意思決定に寄与する活動です。
1960年代にアメリカで始まったIRは、その活動および機能を常に進化、拡大してきました。現在、アメリカでは多数の大学においてIR組織が設置され、IRのミッションは、大学の教育改善、意思決定の過程の合理化を含め大学運営の全般をサポートするものとされています。また多数のIR担当も博士・修士の学位を有する専門職となり、データ収集・分析だけではなく、政策提言・実施を行う役割を果たしています。
今後、日本の大学のIRは、国内外の高等教育の動向を察知し、長期的な視野に基づき、教育・学習行動に関するインプット、プロセス、アウトカムを把握し、またこれらの情報収集・体系化・分析結果を大学のガバナンス、資源配分へのフィードバックを通じて、大学の教育改善と教育改革につなげることが求められています。
IR室の活動展望
東洋大学のIR室は高等教育研究をベースに置き、国内外の高等教育の情報収集と、本学における教育・研究に関する学内外の諸情報の収集・分析を行い、教学を中心とした政策形成を支援していくことを活動の根幹としています。また、単なる提言機関としてではなく、学長のもと確実に政策を実行する支援機関として位置づけています。
なお、具体的な活動は上記4つのフェーズに分け、第1フェーズでは情報の収集・分析、第2フェーズでは各部局の活動を評価する指標の開発、第3フェーズでは収集データの管理システムの構築、第4フェーズでは人財養成機関としての大学院構想までをIR室の活動展望として定めています。
IR室の体制
IR室では、以下の業務を行うこととしています。
- 本学における教育・研究に関する学内外の諸情報の収集・分析
- 学生の学修動向、教育の成果等に関する調査の実施及び分析
- 情報の提供による政策形成の支援
- その他、本学の教育・研究活動の活性化に関する事業の企画・推進
この業務を遂行していくために、学長をIR室長とし、学長直轄の教学組織としています。また、その下に、教務部長、学生部長、自己点検・評価活動推進委員会委員長、IR室スタッフ等によるIR室運営委員会を組織し、教学執行部がIRの組織をサポートしていく体制を整えました。
この体制のもとで、学長室を中心に、大学評価支援室やFD推進支援室と連携としながら、これまで学内のシステムに構築してきた教務や学生生活、就職データと、各学部や事務局が個別に保有しているデータをIR室にて体系的・経年的に収集し、特に学生の入学から卒業までの一貫した学修アウトカムの把握をしていきます。
※平成29年度より、FD推進支援室は「高等教育推進支援室」へ名称を変更いたしました。