7月28日(金)から8月8日(火)にかけて、オレゴンサマープログラムを実施しました。本プログラムは、高校1・2年生を対象としており、今年度は33名の生徒が参加しました。日本を発つ日は成田空港にて家族に見送られ、少し緊張した面持ちでした。9時間半のフライト後、シアトル・タコマ国際空港に到着した生徒たちは、これから始まる10日間のアメリカ滞在生活に胸を高鳴らせている様子で、入国審査を通過しました。
初日は、ホストファミリーとの対面式を行い、その後2日間は各家庭で過ごしました。それぞれのホストファミリーが、生徒をまるで家族の一員のように温かく迎え入れてくれ、教会での礼拝など、アメリカ文化を体験させてくれた家庭もありました。
3日目からは、現地の私立高校に通い、午前中に2コマの授業を受講しました。そこでは、アメリカを含む他国の異文化を理解する授業や、英語で詩を書く技法を習得するなど、普段の授業ではなかなか経験できない講義内容に新鮮味を感じた生徒が多かったようです。
午後は、異文化体験として様々な企画を実施しました。ポートランド州立大学を訪問し、実際の卒業生からキャンパス内を案内してもらうなど、生身のお話を聞ける貴重な機会でした。これを受け、新たに海外大学への進学を視野に入れた生徒もいます。他にも、オレゴンの雄大な自然を存分に味わえるラフティングや、ブルーベリーの産地としても有名であることから、収穫体験も行いました。生徒たちは、住み慣れた日本との気候や環境の違いを肌で感じたようです。さらには、現地の幼稚園児に日本文化を体験してもらうボランティア企画も実施しました。折り紙や日本語を伝授し、園児の名前を漢字に置き換えその漢字のパネルをプレゼントしました。もらった園児の嬉しそうな表情を見て、日本の漢字を改めて誇らしく感じた生徒もいたようです。
登校最終日には、お世話になったホストファミリーを学校に招待し、フェアウェルパーティーを開催しました。日本文化である縁日を体験してもらうため、渡米する2か月前から準備を進めたものです。射的やスーパーボールすくい、輪投げなど、初めて体験する日本文化に会場は大盛り上がりでした。
今回のプログラムを通して、アメリカという異文化に触れ現地の方々と過ごす中で、これまで自身の中にあった固定観念が覆されるような経験を数多くできたことと思います。
また、伝えたい思いが英語で伝えられない悔しさを感じたことも一つ大きな収穫であったことでしょう。現地で高まった英語学習への意欲を絶やさず、今後も学習を継続してほしいと願います。