8月18、19日の2日間で伊豆大島フィールドワークを実施しました。本フィールドワークもKSST Jr(KEIHOKUスーパーサイエンスチームJr)の活動の一環であり、中学3年生の希望者を対象としています。また、本フィールドワークは現地でバス一台を貸切っての移動となるため定員を37名としていますが、応募者が65名にのぼるほど大変人気があります。当日は事前課題で選抜された生徒37名が参加しました。
1日目は、竹芝港から大島までジェット船で移動し、半日かけて三原山のトレッキングをしました。外輪山から内輪山まで歩き、そのスケールの大きさを体感するとともに、約40年前の噴火の痕跡が色濃く残る「中央火口」や、火山灰とスコリアからなる日本唯一の砂漠である「裏砂漠」、噴火後の裸の土地が森林にまで成長する過程が分かる「再生の一本道」など、火山島特有の自然の姿を見ることができました。
2日目は、伊豆大島一周道路を使い、島の周りのさまざまな地学スポットを巡りました。
有名なバームクーヘン(地層大切断面)を見た生徒たちは、そのインパクトに驚きの声を上げていました。また、7月にリニューアルオープンしたばかりの伊豆大島ミュージアム-ジオノスでは、実物の火山噴出物や地層のはぎ取り標本の展示に触れることができ、さまざまな火山地形や植生遷移、大島の歴史などについて、最新の設備を通して学ぶことができました。
2日間の活動で帰るころには生徒たちはヘトヘトでしたが、大島でしか得ることができない学びをたくさん得られたかと思います。今回の貴重な経験をぜひ今後の学習に活かしてほしいです。