7月26日(金)~8月6日(火)にかけて、オレゴンサマープログラムを実施しました。本プログラムは、高校1・2年生を対象としており、今年度は40名の生徒たちが参加しました。
日本を発つ日は成田空港にて家族に見送られ、少し緊張した面持ちでした。9時間のフライト後、シアトル・タコマ国際空港に到着した生徒たちは、これから始まる10日間のアメリカ滞在生活に胸を高鳴らせている様子で、入国審査を通過しました。
初日は、ホストファミリーとの対面式を行い、その後2日間は各家庭で過ごしました。それぞれのホストファミリーが、生徒をまるで家族の一員のように温かく迎え入れてくれました。ショッピングや郊外へのピクニック、教会での礼拝など、アメリカ文化を体験させてくれた家庭もありました。
3日目からは現地の私立高校に通い、午前中は授業を受講しました。ボディランゲージをふんだんに使った授業で生徒同士もより仲良くなり会話が弾んでいました。日本では体験することがないようなゲームが多く、英語で話されるルールを必死で理解して挑戦し、新鮮さを感じた生徒も多かったようです。
また、アメリカ人にとってなじみのある歌に挑戦したりと、初めてづくしではありましたが笑顔で授業を行っていました。
平日の午後は、アクティビティとしてさまざまな企画を実施しました。
月曜日には、ベリーピッキングとローズガーデンの見学に行きました。オレゴン州はブルーベリーの産地としても有名であることから、州のたくさんの場所にブルーベリー農園があります。生徒が滞在しているホストファミリーのご自宅にもブルーベリー畑がある家も少なくなかったです。ブルーベリーやブラックベリーなど複数のベリーを採り、その場で食べることができ大満足でした。
火曜日には、マルトノマ滝に行きました。マルトノマ滝はオレゴン州で一番大きな滝であり、2段に分かれているのが特徴的で、観光地としても有名で多くの観光客が訪れていました。日本では見ることのできない規模に生徒たちはびっくりしていました。
水曜日には、ポートランド州立大学を訪問し、実際の卒業生からキャンパス内を案内してもらうなど、実生活のお話を聞くことができた貴重な機会でした。学生しか入ることができない運動施設やミュージアムなどの見学もしました。また、校内にボウリング場やビリヤード場もあり、日本との違いを知ることができました。お話を受けて、海外大学へ進学したいと話している生徒もいました。
大学訪問の後はダウンタウン散策をし、世界最大の独立書店といわれているパウエルブックスに行きました。100万冊を超える本から興味がある本を必死に探し、多くの生徒がお土産に購入しました。漫画コーナーが充実しており、日本人として誇らしげにしている姿も!
木曜日には、オレゴンの自然を堪能できるラフティングを行いました。360度どこを見ても大自然という環境の中、川を下り、時には川に落ちてしまうことも!とても長い川を下ることができ大満足なラフティングでした。
そして登校最終日の金曜日には、お世話になったホストファミリーを学校に招待し、フェアウェルパーティーを開催しました。
生徒は2か月以上前から準備をしてパーティーに挑みました。日本らしい景品をたくさん用意したビンゴや、扇子に漢字を書いてプレゼントをしたり、感謝の気持ちを手紙にして渡したりと盛りだくさんでした。一番盛り上がったのは、ダンスでホストファミリーと一緒にオクラホマミキサーや盆踊りを踊った企画でした。そして、締めにはソーラン節を披露しました。「どっこいしょ」や「ソーラン」とホストファミリーに声を合わせてもらいながら全力で演技しました。拍手喝采で会場は大変盛り上がりました。
今回のプログラムを通して、日本とは違う文化を味わい、ホームステイという形で異文化に触れた経験は、参加者にとってとても貴重な体験となったことでしょう。
最終日のお別れの時には、寂しくて涙を流している生徒や、また来ると決意している生徒もいました。全員がこのプログラムで大きな収穫を得られたことと実感しています。
この経験は今後の学校生活や人生に必ず活きることでしょう。アメリカでの生活で培ったチャレンジ精神を存分に発揮してほしいと思います。