久保田 梓実さん

国際学部国際地域学科
恵泉女学園高等学校 出身
日本生命保険相互会社 就職

2度の留学と留学生支援活動で
異文化とつながった
短期・長期の海外経験で
新しい価値観と出会い、自分を知る

大学に入学したときは、不安でいっぱいでした。そこで、自信をつけるために、まずはTOEICのスコアを伸ばそうと考えました。
国際地域学科では1年生の秋にオーストラリア短期留学が組み込まれています。はじめは大変と聞いていたので必修科目だけで十分と思っていましたが、実際に体験すると、ホストファミリーとの会話がとても楽しく、すっかり虜になったので、2年生の後半からは2回目の留学先としてアイルランドに長期留学しました。
欧州で歴史も長く、一般的な留学先のアメリカやカナダとは違った魅力を感じたからです。

長期留学は1度目の短期留学とは異なる経験ばかりでした。寮での一人暮らしに加え、また、現地コースで学んだこともあり、英語は使えて当たり前の環境。しかも、寮にはアジア人はたった4人しかいませんでした。
もちろん、国や地域によって、言語も習慣も物事の捉え方や価値観も異なってきます。中国やフランス、スペインの学生とチームを組んでプレゼンしたことがありましたが、フランス人とスペイン人の2人が全然準備を手伝ってくれず、私だけが焦って必死になっている状況ということがありました。でも当日になると、そんな彼らがそれはもう素晴らしいプレゼンを披露するのです。人前で話す経験を小さいころから積んでいるからでしょうか、成果の出し方や準備に対する向き合い方がまったく異なっていることに気づきました。
その経験から、皆それぞれに生きてきた背景があることを理解せず、自分の物差しのみで評価していたことを痛感しました。

TGS(留学生支援団体)活動で
多様な価値を認め合う

アイルランドの長期留学はコロナ禍で半年早めに切り上げとなったのですが、帰国後、大学職員の方から「留学経験を活かさないか」と勧められ、TGS(Toyo Gem Stone;学内の外国人留学生を支援する学生団体)に入りました。

TGSでは外国人留学生と日本の学生が一緒になって、イベントなどを企画・運営し国際交流を深めています。
オンラインでクイズ大会を開いたり、日本の食材を用い、自炊できない留学生を助けるために、買い物から料理までのライフハックを動画にして共有したりと、コロナ禍でも楽しく過ごせるよう知恵を出し合いました。

なかでも、大学内で実施した国際映画祭と学生部職員の方とのイルミネーションイベントは大きな経験になりました。プログラムの企画から準備の手配、協力者への声掛け、広報などを自分たちでやり遂げました。
留学生、TGS、一般学生が集まると、バックグラウンドや物事に対する考え方や捉え方が異なるため、ちょっとした行き違いや衝突は日常茶飯事です。以前なら「なんでそう考えるの?」と不満を感じていたことが「そういう考え方もあるんだ」と気持ちを切り替え、さらに意見をまとめ対話を進められるようになりました。
2度の留学とTGS活動でさまざまな価値観に触れ、「自分の考えを深めて、軸を持つことの大切さを学べた」と改めて思います。

自信がないままでいい
「やってみたい」の先に答えがある

入学当初は自信がなく、引っ込み思案の性格だったため就職活動も不安に感じていましたが、留学で夢中になって動き回ったり、TGSのイベントでみんなをまとめたりするうちに、「こんな自分のままでいいんだ」、「まずはやってみればいいんだ」とマインドセットできるようになりました。

「もっと人と関わり、人々に寄り添える仕事がしたい」と考えたことや、学生生活で培った価値観から、人生設計に必要な無形資産を扱う生命保険会社への入社を決めました。
皆さんも漠然とした不安はたくさんあると思います。
就職活動の際も私自身ずっとドキドキでしたし、これからも、きっとそう。でも、自信がないままでもいいんです。まずは興味を持ったことから始めてみてください。実現に向けて動いていくうちに、結果が追いついてくれるはずです。大切なのは「大学生活を楽しんで、好きを深掘りしてみること」です。

My Memories

  • 1年生
    オーストラリア留学時のSunset
    学科単位で集団での留学ではありましたが、自分の世界を広げてくれました。この経験を通して「次は一人で異国の地で生活してみたい」と思うようになりました。
  • 2年生
    アイルランドのDublin City University
    2度目の留学では、先入観を捨てて日本と違う文化に目を向け、現地に適応することの大切さを学びました。
  • 3年生
    学生団体(Toyo Gem Stone)のみんなとの写真
    多様な考え方を大切にすることや語学など、留学を通じて学んださまざまな事柄を活かしながら、外国人留学生のサポート活動に取り組みました。
  • 4年生
    サンリオ展の写真
    コロナ禍で帰国して大好きな海外旅行に行けなくなり、サンリオが大好きになっていました。クロミちゃんが一番好きです。