立津 舞さん
文学部哲学科
東京都立両国高等学校 出身
パーソルキャリア株式会社 就職
大学ではまずたくさんの人とつながろうと考え、いろいろなサークルへ顔を出しました。また、授業で隣になった人に気軽に話しかけるようにしました。
2年生の1月からは長期インターンシップに取り組みました。就職・キャリア支援課の方から、インターンシップ先を探すアプリを紹介してもらい、早速試してみたところ、ウェディング会社がウェブマーケティングで長期インターン生を募集していたのです。本を読んだり、ものを書いたりするのが好きで、ウェブコンテンツには関心がありました。そこで思い切って飛び込んでみました。
フロアは8割が女性で、母親くらいの年齢の人や子育て中の人など、少し先の自分の未来を見るような方々が生き生きと働いていて、これから社会に出るのも怖くないかもと思えました。
仕事は、ブログの運用を任せてもらいました。週に2、3回投稿するのですが、学生だからという色眼鏡もなく、いつもフラットに向き合って意見を反映してくださいました。更新頻度が高いので、投稿を続けるのは大変でしたが、ウェディングの紹介からトータルコーディネートの提案まで、読者のことを考え、コンテンツをつくることの大切さを学びました。また、その会社はハワイでのフォトウェディングのサービスも扱っており、自分が望んだ情報を現地の人たちからとるためのコミュニケーションも必要でした。自分が望んだ情報がなかなかもらえないときは、考えを言語化し、うまく伝わるようにすることの大変さを味わいました。
長期インターンシップで特に印象的だったのは、上司となった女性です。とてもアクティブで、心から仕事を楽しんでいる姿が刺激的でした。早起きしてランニングしてから出勤したり、フルマラソンに参加したり、好きなことで毎日充実した時間を過ごしながら、仕事でも思ったことを意見し、軽やかに活躍しておられます。
社会人や働くということにネガティブなイメージを抱いていましたが、「楽しんでいいんだ」と目が覚めたような気がして、こんな上司のもとで働きたいと思いました。
ずっとこのままの職場で働きたいとも思ったのですが、いろいろな就職活動の説明会に参加するうちに、人の持つ多様な強みを活かして人と企業をつなげる仕事で貢献したくなり、人材紹介会社に就職することにしました。
大学の4年間では、何でも挑戦してみることの大切さを学びました。とりあえずやってみて、だめならすぐに方向を変えてみればいいのです。また、いろいろ挑戦するようになってから、「人は案外、他人のことを見ていないものだ」と知り、楽になりました。
長期インターンシップのほか、留学の経験も大きな学びになりました。キャンパス内留学のTAE(Toyo Achieve English)での交流のほか、フィリピンのセブ島にも留学し、言語も文化も異なる人との交流で多くを学びました。SDGsをテーマに現地調査をしていくなかで、日々の「当たり前」が違うなかでの話し合いはとても困難でしたが、お互いの違いを尊重しながら時間を過ごすことができました。最終日に現地の高校生へのプレゼンテーションを無事にやり遂げたときは達成感でいっぱいでした。
また、ストリートチルドレンの暮らしを初めて見たときの衝撃は忘れられません。
中学時代の授業などで、すでに存在は知っているつもりでしたが、実際に目の前にしたときの光景、声、におい、肌から受けるインパクトは桁違いです。社会課題に向き合うとき、頭で理解するだけでなく、もっと重く自分ごととして捉えていかなければならないと感じました。そのためにも、留学で得た気づきや受けた感覚を、これからの社会生活のなかでも広く伝えていく存在になりたいと思っています。