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社会人1年目の今を語る。

社会に出て約半年。逆風の中で始まった社会人生活で彼らが思うこと。

営業は軒並み苦戦中。
しかし自分の成長曲線が
上に向かっていることは確か。

三谷 快さん
法学部 企業法学科卒
株式会社リクルートホールディングス勤務
三谷 快さん

入学したばかりの頃、ふと見学に訪れたアメリカンフットボール部の練習が、私の大学生活を変えました。未経験でしたが通学途中の毎日2時間、様々な試合を見漁ることで動きや作戦を覚え、1年の終わるころには本場アメリカに新たなトレーニング手法や刺激を求めて3ヶ月程留学。本場のアメフト部の練習に参加し、その練習方法を徹底的に学びました。アメリカの選手達には、定めた目標から逆算して練習していく考え方が強くあり、スポーツ選手として個人事業主のように動いている姿に感化。自分自身で考え行動する能力が身につき、与えられたことだけで完結せず、自ら新しい正解を作り出す能力を身につけることができました。その考えができるようになってからは成績も向上しました。2年生ではチーム内MVP、さらに4年生の時には副将も経験させていただき、チームを動かす経験もできました。結果的に強いチームにはなれませんでしたが、諦めずに4年間アメフトを続けられたのは、負けず嫌いもありますが、アメフトという競技が本当に好きだったからだと思います。
リクルートヘの就職を決めたのは、「なんでもできる会社」だから。アメフトを終え、次にやりたいことが決まっていなかったので、どんな業界も幅広く経験でき、働く中で「これをやりたい!」と思った時すぐに行動に移せるリクルートを選びました。
営業部の所属になりましたが、お察しの通り新型コロナウイルスの影響でかなり苦戦を強いられています。しかし今までにない状況の中でどのように結果を残すか、それを考えること自体が意味のあることであり、自分の成長曲線を押し上げているのは確か。ものすごくやりがいを感じています。アメフトで得た、自分で考え、苦難の中で次の正解に向かって努力する力は今の仕事でもとても役に立っていると感じます。目指すはリクルートのトップ営業マン。日本トップクラスの人材がいる会社の中で存在感を示し、その背中を後輩や世の中に見せる。それが自分の思う「 かっこいい大人」であり、そんな人物になれれば最高です!

三谷 快さん

今後も続くテレワークの中、
社内の関係をどのように
築いていくか。大きな課題です。

坊向 美香さん
社会学部 社会文化システム学科卒
富士通株式会社勤務
坊向 美香さん

大学4年間の思い出は、3年生からはじめたフィットネスクラブでのアルバイトです。私はジムエリアとフロントエリアを担当しました。ジムエリアでは機械のメンテナンスと新規のお客様のカウンセリングを行い、フロントエリアではお客様に合わせたプランの作成やトレーニング方法を提案しました。また、フロントエリアでは入会、退会などの手続き、お客様の案内などを行いました。ジムエリアではお客様の要望や悩みに合わせてプランの作成やトレーニング方法をご提案するので一人ひとりのお客様に寄り添い、悩みに対する解決策を考える力がつきました。フロントエリアでは営業の基本となるお客様の接し方や言葉遣いを学びました。さらに、クレーム対応を通じて辛抱強くお客様にこ納得いただけるまで話をするようになりました。頭ごなしに「違います」と言わず、一度受け入れることが大切だと実感しました。年齢、業種など様々な方とかかわる面白さを知り、就活中も多分野の仕事の人と関わることを軸として考えていました。また、今後はICTが社会問題を解決していくとも考え、文系ながら3年間プログラミングの授業を受講し、その結果、富士通株式会社から内定をもらうことができました。
就職してから3ヶ月経ちますが、実は2日しか出社していません。入社直後はスカイプを使った講義やグループワーク、配属後もテレワークが続いています。同期と仕事中に会ったことはありませんし、上司や同じチームの人にも直接会ったことはありません。OJTもトレーナーからのスカイプ経由で指導して頂いています。すでに報道されたように、弊社は今後もテレワーク中心になり、次の出社日は未定です。仕事を進める上では問題を感じませんが、やはり誰にも直接会わないので、上司やトレーナーと関係を築くことに苦戦しています。すぐ横にいれば姿を見るだけで忙しい状況か把握でき、質問のタイミングをつかめるのですが、スカイプだと気軽に聞けない時があります。このような状況を今後どのようにクリアしていくか。私だけではないと思いますが、大きな課題だと思います。富士通は女性でも一生働ける会社です。今後社内の評価がジョブ型に変わる中、早く上司に認められるように、そしてお客様の課題に寄り添って解決していけるような人材になれるように頑張ります。

坊向 美香さん

過去の新入社員と比べて
出遅れを感じる。
でも今の立場で成長することが大事。

長嶋 恭兵さん
ライフデザイン学部 健康スポーツ学科卒
ミズノ株式会社勤務
長嶋 恭兵さん

学生時代に最も力を入れたのはサークル活動。Snow Dancerという白山キャンパスのサークルで4年間ダンスに打ち込みました。2年生からは幹部として400人以上が在籍するサークルの運営にも携わり貴重な経験ができました。入学時ダンスは初心者で苦労しました。レベルも高く、辞めていく人も多くいましたが、必死にくらいつき、最後はジャンルのリーダーも任されるなど、大きな達成感を得ることができました。大学時代のほとんどを費やしましたが、その価値のある有意義な4年間だったと思います。またダンスの技術とともに、コミュニケーション能力も身に付きました。大学まで一人で新しいコミュニティに飛びこんだ事はほとんどなく、人見知りな性格でしたが、100人以上いる同期との関係構築、幹部として部員の前で話す機会、ダンスを通じた多くの人とのつながりなどによって克服できました。
ミズノに入社したのは、総合スポーツメーカーとして、多くのプレーヤーにアプローチでき、施設管理やコトピジネスも充実しているという強みがあったから。近年自分が好きなスニーカー分野にも進出していて、その黎明期に深く関わる可能性があるということも動機のひとつでした。
入社後は新型コロナウイルスの影轡で、4月に1ヶ月行われるはずだった新入社員研修がテレワークに変わり、6月末まで自宅でのオンライン研修が続きました。最終的には7月上旬に配属が決まり、ようやくそれぞれの仕事を始めたような状況です。配属が2ヶ月も遅れたため、例年の同じ時期の新入社員と比べて現場経験など多くの面で劣っていると感じます。出社制限もあり、直接お会いできていない方もいて、課の一員として馴染みきれない歯がゆさや焦りもあります。しかしまずは自分のやるべきこと、営業として多くのミズノ商品に触れ、商品知識をつけ、顧客に近い立場で現場の二ーズをくみ取ること、業界全体やミズノの動向を知ることなど、業務の基礎固めが優先です。同期は部活など競技スポーツをやってきた人が多い中で、ダンスをやっていた経験はかなり貴重。その強みを最大限生かしながら、今の立場でしつかりと成長していくことが、将来の目標である「スポーツ以外のライフスタイル分野で活躍できる人材」になれる道だと思います。

長嶋 恭兵さん

製パン業は生活に必要不可欠。
安心はもちろん、
色の楽しさを伝えていきたい。

阿比留 宏祐さん
生命科学部 生命科学科卒
山崎製パン株式会社勤務
阿比留 宏祐さん

入学時、せっかく大学生になったのだから新しいことに挑戦したいと、最初の2年間は大道芸サークル、残りの2年間は自ら設立したアウトドアサークルに所属。前者はゼロからのスタート、後者は高校での経験を1つの形にしたいと考え、大学の前後半でまったく異なる経験をしました。アルパイトでも塾講師やカフェ、遊園地スタッフと毛色の違う職を選び、直接関わることでしか見えてこない景色や経験を得ることを大事にしました。
この挑戦から、発案力と積極的な行動力を得ることができました。一方で、積極性が災いして情報収集がおろそかになることも。それを防ぐためにたとえ一人の挑戦でも、皆との挑戦と置き換え、些細な計画でもアドバイスをもらう慎重さを得ることができました。
就活は食品に携わる仕事をしたかったため、食品の販売、製造を行う企業を志望しました。いくつかの企業から内定をいただいた中で山崎製パンに決めた動機は、誰もが知っている会社で自分が作ったものを世に出せる可能性があること。そして嗜好品の側面が強いパンを食べてもらうことで「食の楽しさ」を伝えたいと思ったことでした。
製パン業は、生活に不可欠な食品の会社。新型コロナウイルスの影響は大きくなく、ほぼ通常通りに稼働しています。学びと行動、インプットとアウトプットを目まぐるしく繰り返す中、体力的にも精神的にも大変なことも多いですが、現場の先輩社員や同期に助けられ楽しく過こすことができています。今の課題は現在の業務への理解を深めること。自分がいる現場は工程の上流に位置するため、一つのミスが大きな損失となります。ベテランの方でもミスをされることはありますが、リカバリーする力が自分とは大きく異なります。ですので、今の業務の本質的な意味を理解し、少しでもベテランの方に近づけるようになりたいです。
将来は漠然とした言い方になりますが、誰かに安心してもらえる人になりたいと思っています。つい先日、大きなミスをしたのですが、多く先輩方に助けていただきました。その姿が本当にかっこよく、いつかはそのような人になりたいと思いました。まだ右も左もわからない状態ですが、自分のペースを忘れず、目指す姿に向かって努力していきます。

阿比留 宏祐さん

オンラインや電話取材が増えても
現地に行って肌で感じたことを
大切にしたい。

相澤 一朗さん
社会学部 社会学科卒
一般社団法人共同通信社勤務
相澤 一朗さん

大学生活では課外活動に力を入れました。学外では新聞3社が合同で運営する学生メディアに参加。新聞を読んで思うことを月数回のペースでネットに投稿していました。また2017年の衆院選に合わせ、ファクトチェック団体のプロジェクトにも参加。ネット情報の検索チームに所属し、1日あたり約5000件のツイートを検証対象にするかを仕分けていました。この経験から、授業内容や人から話を聞く時は、与えられた情報を咀哨し、批判的に見る(事実に基づいているか、主観と客観を分けて考える)ようになったと思います。もちろん信じることも大切なのですが、最終的には個人が判断するもの。今でもできるだけ広い視野でものことを見るようにしています。
4月から共同通信社に勤務しています。通信社は「ニュースの卸問屋」と呼ばれ、新聞社やラジオや放送局などメディアにニュース原稿を提供する役割を担っています。新聞社やテレビ局など垣根を越えて多くのメディアに関われる面白い仕事だと思います。入社後は鹿児島に転勤になりました。入社式は中止となり、新人研修もオンライン、はじめの2週間は自宅待機でした。いま業界内では電話取材やオンラインでの取材が増えています。しかし実際に会ってみないと聞けない話や空気感があるのも事実。九州で起きた令和2年7月豪雨では、発災から1週間後に被災地で取材しました。避難されている方や支援をされる方が情報不足に悩む姿を見て、今何が起きているのか、何が足りないのか、現状を広く伝える必要を感じました。SNSで個人が自由に発信できるようになってから、媒体としてのメディアのありかたは様変わりしています。取材者という「見る」側でありながら「見られている」意識を持つ必要性を感じます。既存メディアが批判されるようになった背景でもありますが、私は取材という行為を人が行う以上、「主観」というものを排除するのは不可能で、完璧に中立な報道はありえないと思っています。むしろ複数の主観を比較していく中でこそ、中立の概念が浮かび上がるのではないでしょうか。できるだけ幅広い知見を取材し、読み手の判断材料となるニュースを提供できるよう、濃厚な取材ができるような記者になりたいと思います。

相澤 一朗さん

今を前向きにとらえ、
同期や上司と協力しながら
乗り越えていく。

古関 菜実さん
経営学部 マーケティング学科卒
楽天株式会社勤務
古関 菜実さん

ゼミの研究テーマはマーケティング。複数の文献で集めた情報から論理的に仮説を導き出し、アンケート結果を統計ソフトで分析するということを徹底していました。年に一度行われる経営学部主催の学会へ向けたグループ研究では、チームメンバーと約半年間かけて、様々な情報や意見を交換しながら協力し、複眼的な視点で物事を考察する力が身に付いたと感じています。メンバーとのディスカッションや複数の文献などを通して、自分にはない視点からの意見に触れる機会が多くあり、研究が行き詰まっても他の意見に耳を傾け、違う視点から物事を考察すれば、状況を打破することができることを実感しました。
現在は楽天に勤務しています。“楽天経済圏”と呼ばれる唯一無二のビジネスモデルや、大企業でありながらベンチャー企業のように新しいことに挑戦し続ける企業文化に興味がありました。ここで働くことで、自分の可能性を狭めずに、ビジネスを楽しみながら成長していけると感じたことが入社の大きな理由の一つです。また楽天は社内公用語が英語で様々な国の人が働いています。多様性のある環境で働くことは挑戦でもありますが、そのような環境で成長していきたいという思いもありました。
入社後3か月間は完全リモートでの新卒研修があり、配属後の現在もリモートで働いています。当初は連絡を取り合うような同期も少なく、かなり不安がありました。しかしリモートでも徐々に同期の輪が広がり、情報を共有することで無事研修を乗り越えることができました。とはいえ、上司や先輩との関係構築や覚えなければならない仕事など課題はたくさんあります。専門的な内容を英語で理解しなければならないことも大きな課題。しかし、このような状況を前向きにとらえ、同期とともに勉強しながら、乗り越えていくつもりです。
目指したいのは、最先端のIT技術と英語を使いこなすビジネスパーソン。現在働いている環境はまさにこの2 つが求められており、目の前の仕事に真摯に向き合い、徐々に守備範囲を広げていくことで、目指す姿に近づいていけると感じています。常に学ぶことを忘れず、仕事に向き合っていきながら、いずれは学生時代に学んでいたマーケティングの分野にも携われればと思っています。

古関 菜実さん

在宅期間をキャリア形成のための
勉強時間に。
マイナスをプラスに変えるのは自分。

岩狭 智也さん
理工学部 電気電子情報工学科卒
株式会社NTTドコモ勤務
岩狭 智也さん

本当のことを言うと、第一志望は東洋大学ではありませんでした。第一志望に落ちたから、仕方なく進学したというのが本音です。でも、そこで腐るのではなく、その悔しさをバネに勉強へと打ち込むことを決めました。そして目標を「学業成績で一位を取ること」に定めました。そこからは予習や復習を意識的に行うのはもちろん、TOEICは385点から885点へとァップ、研究成果にたいして電気学会の電気学術奨励賞を受賞したりと、必死ながらも充実した毎日を過こし、学業成績一位を2年連続でとることができました。
これによって得たもの。まず第ーは、努力することで目標を実現、そして理想へと近づくことができたという自信です。今後何かに挑戦して辛いことがあっても、成功を想像して諦めない強い心が持てるようになりました。もうひとつは多角的な視点。大学での勉強に加え、趣味の読書から幅広い知識を身につけることができ、一つの情報だけでなく多くの情報を基に自分の考えを持つことができるようになりました。
現在は、株式会社NTTドコモに勤務しています。選んだ動機は、主軸である「モバイル通信」に可能性を感じたこと。今や携帯電話だけでなく様々なマシンに搭載され、多種多様な業種の変革手段としても活用されており、世間からの期待の大きさと業務の幅に惹かれて入社しました。
入社直後から新型コロナウイルスの影響で、入社式や対面でのグループ全体での研修がなくなり、約2ヶ月間在宅勤務が続きました。ただ現在は配属先であるネットワーク部OJT に参加し、現地研修のため毎日出社しています。在宅勤務でのストレスも多少はありましたが、毎日業務に必要な資格の勉強などを計画的に行うことができたため、マイナスなことばかりではなかったと思っています。
これから本格的にキャリアをスタートしていくわけですが、キャリア形成に関する悩みはつきません。自分よりも優秀な人しかいない環境で、どのように差別化を図れるか、周囲から一目置かれる存在になることができるか。理想のイメージは、一つの分野に精通し、他の分野にも広い知識をもつ叶型人材」。現在はネットワーク部に所属し通信インフラの保全と品質向上に努めていますが、この知識を手段に、将来はエンターテインメント等のサービス事業や国際事業にも携わり、通信インフラ会社としての強みを生かしながら変革をもたらしていきたいと思っています。

岩狭 智也さん