1. アルムナイHOME
  2. 学長挨拶

卒業生の皆様へ

東洋大学長
矢口 悦子

2020年度4月より学長に就任いたしました矢口悦子でございます。東洋大学で最も長く学長をお務めになり、本学における飛躍的な発展を導かれた竹村牧男学長より、極めて重いバトンを受け取りました。発展を引き継ぎ、東洋大学の素晴らしさをさらに発揮できますようにと張り切っておりましたが、皆様ご存じのように新型コロナウィルス感染症の拡大により、教育機関としての使命を果たすために教職員一丸となって取り組んでおります。4月から7,000コース以上の授業を毎週非対面でインターネットを使った形で届ける努力を続け、一日も中断することなく春学期を終えることが出来ました。また、IT環境を整えるための学生への一律5万円の支給も早い段階で実施することが出来ました。さらに、卒業生の皆様をはじめとして、保護者の皆様、教職員の寄付を原資とした特別奨学金(RIBBONと名付けました)も給付の準備が整いました。学生たちがこの事態で学業を断念することがあってはならないとの思いで、取り組んでまいりました。各界でご活躍の卒業生の皆様には、動画での励ましもいただき、学生達は東洋大生であることに大きな喜びを感じたようです。様々な形でお届けくださった皆様の温かいご支援に心より御礼申し上げます。
感染症との戦いは人類の歴史そのものであるとの言葉もありますが、世界中の大学がこれほど困難な状況に直面した経験は、これまでにありません。また、感染の拡大や被害状況を正確に見通すことも不可能です。そのため、日々変わる事態を把握しながら、臨機応変の対応を模索しております。
学生たちがキャンパスでの楽しい時間を享受できないままに、自粛生活を続けていることに心が痛みますが、申し上げるまでもなく、まずは学生と教職員の皆様、ご家族の皆様の命と安全をお守りすることが何よりも大切となりますので、ご理解をいただいているところです。そのうえで、教育の機会を提供し続けることが私たちの使命であり、これからも卒業生の皆様のご期待に応えられるように奮闘してまいります。

退任のご挨拶

前東洋大学長
竹村 牧男
前東洋大学長 竹村 牧男

この3月31日をもって、東洋大学長の職を退任いたしました。10年余の間、大過なく、任務を終えることができましたことは、ひとえに皆さま方の大きなご協力・ご支援の賜物であり、心より厚く御礼申し上げます。
在任中、2011年3月には東日本大震災が発生し、大学運営には困難がつきまといましたが、何とか乗り切ることができました。翌年の創立125周年には、数々の周年事業も順調に実施でき、11月の記念式典ではやや背伸びした「未来宣言」を発しました。その後、2014年の「スーパーグローバル大学創成支援」採択を契機に、キャンパスの国際化・グローバル人材の育成が相当に進み、かの「未来宣言」も幾分、現実味を帯びてきたように思われます。
今後は新学長の下で、教職員一同、学生、OB・OGらがともに本学のいっそうの質の向上に努められ、ますます発展されますことを心よりお祈り申し上げます。