井上円了の教育理念

- ページ: 220
- 哲 学 塾 は、 「哲学を学びつつ、自然・社会・文化等の現代の国際的・先端的な状況もあ
わせて学び、その成果を現実社会に生かし、職場、地域、ないし国際社会の改革に行動す
る魅力あるリーダーとなること」を目的とし、九月二十一日に入塾式が挙行された。
この哲学塾は、東洋大学の創立者である井上円了の「哲学の実践化と社会化」という生
涯の理念を実現しようとするものである。 「教育の柱」として、 「哲学教育」 「プレゼンテ
ー シ ョ ン、 デ ィ ス カ ッ シ ョ ン 能 力 の 向 上 」 「 世 界、 特 に ア ジ ア へ 打 っ て 出 る と い う 意 識 を
持つこと」 「国際社会への対応力(日本の発信力)の向上」を掲げている。
この哲学塾のプログラムは、哲学基礎講座、哲学実践講座(
リ ー ダ ー 哲 学 講 義、
リーダー
A
シップ・セミナー)か ら 成 る。 哲 学 基 礎 講 座 は 竹 村 牧 男 (東洋大学学長)を は じ め と す る 学 内 の
教員が担当し、哲学実践講座ではゲスト講師による講演が行われた。講義や講演を受けた を展開した。
塾生たちは、その後の時間に、リーダーシップ・セミナーでグループ・ディスカッション
哲学実践講座のゲスト講師は、河合正弘氏(アジア開発銀行研究所所長) 、 Sir Harry Kroto 氏
(一九九六年ノーベル化学賞受賞) 、 姜尚中氏(聖学院大学全学教授) 、 堺屋太一氏(作家) 、 安藤忠雄氏(建
B
216
- ▲TOP