井上円了の教育理念

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- 組みが行われた。それは「五つの改革」と呼ばれている。
第一の改革は、これからの日本のものづくり産業は「原理に基づくものづくり」が重要
で あ る と 考 え、 理 学 的 基 礎 知 識 を 持 つ エ ン ジ ニ ア を 育 成 す る た め に 、 「理」の視点を重視
した教育内容を新たに加えて、工学部を「理工学部」へと改組したことである。理工学部 していくものとした。
には、生体医工学科を新設し、六学科体制で「二一世紀型ものづくりのリーダー」を育成
第二の改革は、川越キャンパスにおける文理融合型の「総合情報学部」の創設である。
この新学部では、専門系科目群を情報科学系、メディア文化系、環境情報系、心理情報系
の四つに分け、文系・理系の枠を超え複眼的な職業能力を養成し、情報通信技術の応用範 の育成に寄与することを目指している。
囲を第三次産業へと拡大させ、社会の様々な分野で活躍できる「第一級の情報の使い手」
第三の改革は、板倉キャンパスに設置されていた国際地域学部の都心の白山第二キャン
パスへの移転である。国際地域学科と国際観光学科はともに「国際」的であることを目指
した学科であり、その意義をより強く実現し、有為な人材を育成するために、都心部へ移
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