井上円了の教育理念

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- の研究成果を、社会へ発信することに努めた。特に、読売新聞東京本社の後援で「連続国
際シンポジウム・共生社会の実現と先端科学への挑戦」を開催し、平成十九年度は、つぎ
のとおりのテーマで三回実施した。まず、国際共生社会研究センターによる「環境共生社
会の交通まちづくり」 、そして、エコ・フィロソフィ学際研究イニシアティブによる「今、
地球を維持する哲学とは?─エコ・フィロソフィを求めて」 、最後に、バイオ・ナノエレ
クトロニクス研究センターによる「バイオ科学とナノテクノロジーの融合に向けて」であ 社会に向け研究成果の発信を行った。
Ⅳ 新しい教育理念を求めて
る。さらにシンポジウムの内容を読売新聞紙上に再録し、広報展開することにより、広く
平成二十年四月には、文学部教育学科に「人開発達専攻」と「初等教育専攻」の二専攻
を設置し、小学校教諭免許の取得が可能となり、東洋大学としては、幼稚園から高等学校 経済システム学科」を「総合政策学科」とした。
までの教員養成が行われることとなった。また、学科名称変更として、経済学部の「社会
平成二十年は、創立者井上円了の生誕百五十周年にあたり、公開講演会や展示会などの
記念事業が行われた。これと同時に、新たな人材育成を目指した教育体制の構築への取り
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