井上円了の教育理念

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- の近距離にある。このキャンパスでは、すでに文部科学省の学術フロンティア推進事業に
選定された「計算力学研究センター」が活動を始めた。また、平成十八年四月から法曹界
に関係があったこの場所で、法科大学院の授業が行われていた。
平成十八年度から学部や大学院の教育も拡充された。朝霞キャンパスのライフデザイン
学部に「人間環境デザイン学科」が新設され、同学部は三学科に増設された。白山キャン
パスの学部では、経営学部に「会計ファイナンス学科」が新設された。大学院では、新た
に「福祉社会デザイン研究科」が増設され、経営学研究科の「ビジネス・会計ファイナン
ス専攻」と、経済学研究科の「公民連携専攻」が新設された。この「公民連携専攻」の授
業は、社会人が学びやすい新大手町ビル内のサテライト教室で行われている。
さらに学内のプロジェクトとして、 「 『共生学』の構築」と「山古志村復興支援に関する
総合的研究」がスタートした。ともに人文・社会・自然科学の各分野を統合して取り組む
研究であり、 総合大学としての東洋大学に新たな「個性」を生み出すものである。とくに、
前者は「 『エコ・フィロソフィ』学際研究イニシアティブ」へと展開され、東京大学をはじめ
とする国立五大学とのサステイナビリティに関する共同研究の中で、東洋的な「知」を基
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