井上円了の教育理念

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- キャンパス」をめざして、白山キャンパスの再開発が進められた。大きな歴史的な選択で えですべての建物を新築する方法に求めたのである。
あった。新生の方法をキャンパスの移転にではなく、三期十年以上の長期にわたる住み替
「開かれた大学」および「生涯教育」を目指した展開は社会人推薦入学制度からはじま
り、大学院の特別選抜入試制度ともなり、さらに夜間大学院の開設にまで進められた。
この流れに加えて、平成九年には群馬県板倉町に板倉キャンパスが新設され、二つの新
学部が誕生した。複雑な現代の世界と社会を解明し、その問題を担う新たな人材を養成す
る「国際地域学部」は、経済・地域開発・産業振興・環境の四分野を総合的・実践的に教
育する日本ではじめての学部である。最先端科学の「生命科学部」は、微生物から人間に
いたるまでのすべての生命現象を分子レベルで解明する学部である。
同年には、将来の社会システムに対応させるために、 「生涯学習センター」を設置した。
この二つの新学部の誕生のように、現代は未来に対して、これまでの学問・技術を根本
から創造しようとしている時代であり、先端技術と情報科学の世界はその象徴である。先
端から超先端へのイノベーション(革新)が競われている時代である。
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