井上円了の教育理念

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- 学部・学科の新設と学生の増加にともなって、新たなキャンパスも設けられた。工学部
は埼玉県川越市の三十万平方メートルのキャンパスに設置され、また昭和五十二年には埼
玉県朝霞市に十一万平方メートルのキャンパスもつくって、ここに文学・社会科学系の五 書館などが置かれている。
城県)が設置され、一貫教育へとその体制は拡大された。
学部一、二年次生の教育課程が移された。白山キャンパスにはさきの五学部、研究所、図
この間に、昭和三十八年に附属姫路高等学校(兵庫県) 、三十九年に附属牛久高等学校(茨
建学の精神の現代化
Ⅳ 新しい教育理念を求めて
明治に創立された私立大学の歴史は、建学の精神からみると、各大学個別の事情により 学の時代である。
多少の時間的なズレはあるにしても、大別すると三期に分けることができる。第一期は建
そして、第二期は戦後の大学拡充の時代である。学生数などの量的拡大は社会からの外
的要請に対応した面が強かったために、建学の精神という観点からの十分な検討がなされ
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