井上円了の教育理念

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- 図書館に図書を寄贈した。そこには「特権を失してかえって実力をますの効果」をあげて 残っている。 には第六代学長となっている。
ほしいという中島の願いが込められていた。彼が寄贈した図書は現在も東洋大学図書館に
彼はのちに井上円了の依頼によって、再び哲学館の教壇に立つことになり、大正十五年
ミ ュ ア ヘ ッ ドと日英同盟
問題となった『倫理学』の著者ミュアヘッドは、イギリスのバーミンガム大学の教授で
あった。彼は二月四日と十一日付の神戸発行の『ジャパン・クロニクル』紙で、彼の著書 つぎのようになる。 行為の善悪の判断の基準として、二つの条件がある。 ⑴ 行為者の心情および品性
が原因で事件が起きたことを知り、 「弁妄書」という論文を同紙に寄稿した。要約すると
⑵ 行為の結果が社会の福利を増進するか、または阻害するか
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