Work Style
私を取りまく仕事相関図
大学を卒業した年にMatcher株式会社を設立し、代表取締役に就任しました。主な事業としては、大学生と社会人をマッチングして出身大学を問わずOB・OG訪問ができる就活アプリ「Matcher」を運営しています。経営戦略、ファイナンス、アライアンスに加え、プロダクトマネジメントや採用などの実務も担当中です。

dot 01
将来どんなことに興味を持ったとしても役立つことを学びたいという想いから、日本経済と世界経済を対比しながら幅広く学べる経済学部の国際経済学科を志望しました。2年次から所属したゼミナールでは行動経済学を専攻。人間の行動を心理学と経済学の視点から見ていくと、人間は常に損得勘定や論理的な判断に基づいて行動できるわけではないことが分かり、とても興味深かったです。
転機となったのは、高校時代の先輩から誘われて、有志の学生たちが集まる「夢を語る会」に参加したことです。夢を持たずにただなんとなく大学生活を送っている自分が恥ずかしくなり、3年次から学外でビジネス活動を始めるきっかけとなりました。
複数のビジネス活動を行う中で、ノートの下部に広告枠を設けて無料で配布した「フリーノート」の営業活動が、ビジネスの本質を学ぶ貴重な機会となりました。最初は「とにかく広告を受注したい」と考えていましたが、クライアントから「君は自分の営業成績のために売ろうとしているだけだ」という厳しい指摘を受け、目が覚める思いがしました。ビジネスとは、誰かの「ありがとう」の対価としてお金をいただくこと。それならばまずは「ありがとう」を生み出せるようにクライアントの課題解決にフォーカスすべきだと気づきました。相手のことを深く考えられるようになると、比例して売上も伸びていき、ビジネスの面白さを実感するようになりました。
dot 02
新卒の時点ではインターネット広告代理店に入社しました。しかし、自分が思い描く理想のスピード感で行動することが難しく、2週間で退職。自分が生まれる前にはなかった価値を生み出したいと思い、次に選んだのは起業という道でした。
70個ほどの事業のアイデアをノートに書き出し、「自分でなくてはいけない」かつ「今でなくてはいけない」ことに絞り込んでいく中で、ヒントになったのは学生時代の経験でした。私自身、毎回満員御礼となる学生50人と社会人50人を集めた合同OB・OG訪問イベントを企画・開催しており、大学の垣根を超えて社会人の話を聞きたいと考えている大学生は多いという確信があったことが、学生と社会人をマッチングする就活アプリ「Matcher」の着想につながりました。創業当初は資金繰りに苦労しましたが、リリース後1年は収益化を行わず、「先義後利」のサービスを展開。ユーザー満足度を高めたことで、投資家の方々にも事業の成長可能性を理解していただけたように思います。
創業から10年、「Matcher」は累計120万件以上のマッチングを実現し、学生45万人、社会人4万5000人にご利用いただけるサービスへと成長しました。私たちが目指すのは、「思いやりのエコシステム」の構築です。このサービスで就職相談に乗ってもらった学生が、将来社会人になった時には相談に乗る側になるという好循環を生み出していきたいと考えています。
dot 03
創業時は2人だったメンバーは現在、インターンシップ生も含めて30人に増えました。会社経営では、大学時代にゼミナール長を務めた経験が活きています。私は先頭に立って引っ張るタイプのリーダーではなく、こぼれ落ちる人がいないように後ろから皆をフォローするスタイルでゼミを運営していました。この経験が、一人ひとりのメンバーを大切にし、全員で成長を目指す今の会社組織の基盤になっていると感じます。また、ゼミナールで学んだ行動経済学の知見の一部は現在のサービス設計にも活かしています。
できない理由に目を向けるのではなく、どうやったらできるのかを自問自答し、とりあえず見て、聞いて、やってみるということも、学生時代から心がけてきたことです。「フリーノート」の営業を始めた時には、実践的なノウハウを学ぶため、生命保険会社の営業担当者8人に連絡を取って「売り込まれる側」の立場を経験してみました。どんな営業をされると好印象を抱くのかを身をもって体験したことは、自分の営業スタイルを築く上で役立ちました。
起業をすると、一緒に働く人を自ら選ぶことができ、自由な一面は確かにあります。ただし、自由と責任は背中合わせです。自分のオリジナリティを発揮するためにも、学生の皆さんには「誰にでもできるような当たり前のことを、誰にもできないくらいやり切る」ことを心がけてほしいと思います。私自身も道半ばの身なので、お互い頑張りましょう。
マイルールとそのルーツ

新卒入社時に母からもらった名刺入れを、10年経った今でも使っています。

思考を整理する時に使うのは、方眼罫のB5スケッチブック。サイズが大きいので、枠にとらわれない自由な発想ができます。

普段はラフな服装で仕事をしていますが、フォーマルな場面にも対応できるように革靴も用意しています。