Work Style
東日本旅客鉄道株式会社 就職
私を取りまく仕事相関図
「JR東日本」の名称で知られ、関東・東北地方を中心に新幹線や在来線の運行などを担う東日本旅客鉄道株式会社。私は「東京総合指令室」において、首都圏のJR在来線の運行管理業務を担当しています。トラブルや異常が発生した際には、安全かつ安定した列車運行のために指示を出し、運転間隔の調整などを行います。

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幼い頃から電車の運転士に憧れを抱いていましたが、高校の時点ではその気持ちを進路選択と結びつけることはありませんでした。法学部法律学科を志望したのは、高校の先輩の多くが公務員を目指していたため、自分も公務員試験で必要とされる法律の基礎知識を学んでおこうと考えたからです。
大学では政治学のゼミナールに所属し、学生が主体となってテーマを選び、互いに講義をする形式で学びを深めていきました。私は東日本大震災が発生した2011年に大学に入学したこともあり、被災地の自治体ごとの政策の違いが復興の進捗にどのような影響を与えているかを調査しました。政治と復興には密接な関わりがあることが見えてきて、リーダーシップの重要性を学ぶことができました。
課外活動では、1年次から東洋大学公認のボランティアサークルに所属し、4年間、東日本大震災の復興支援活動に携わりました。宮城県気仙沼市を訪れた際、津波で線路や橋が流され、当たり前の日常が失われた光景を目にした時の衝撃は今も忘れることができません。社会インフラの重要性を強く実感し、復興支援を続ける中で、「自分の手でその“当たり前”をつくっていきたい」と思うようになりました。自分はインフラの中でもどの分野に携わりたいのかを考えた時、幼少期の電車の運転士への憧れを思い出したこともあり、駅・乗務員の職種を希望して東日本旅客鉄道株式会社に就職しました。
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駅員としてキャリアをスタートし、その後は教習を経て、車掌、運転士へとステップアップしていきました。運転士の業務では、制限速度や信号機の位置を覚えるといった努力で身につく部分と、停止位置に列車をぴったり止めるためのブレーキ操作のような経験とセンスが必要な部分があり、技術を習得する難しさを痛感する日々でした。幼少期の夢が叶った嬉しさ以上に、何千人というお客さまの生命をお預かりする責任の重さを感じ、指差し確認などの基本動作を徹底することを心がけました。
現在は指令員として、列車の運行管理に従事しています。指令業務で最も難しいのは、列車を止める・動かすといった緊急時の判断です。特にゲリラ豪雨のような突発的な事態では、刻々と変わっていく状況の中で、駅や乗務員への情報提供、運転再開に向けた調整を行う必要があり、徹夜での対応が必要となることもあります。
列車の運転ダイヤは秒刻みで組まれています。朝のラッシュ時などに生じた遅れを取り戻すためのダイヤの組み直しでは、それぞれの列車の目的地や、車両検査のために車庫に戻さなければならない車両はどれかといった複数の要素を総合的に考慮する必要があり、知恵と経験が欠かせません。正解がない状況で最善の手配を行うことが求められる難しい仕事ですが、列車がスムーズに動き、お客さまの「当たり前の日常」を支えることができたと思えた時は、大きなやりがいを感じます。
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現在の指令業務で特に活きていると感じるのは、大学時代に4年間続けたボランティアサークルでの経験です。副代表を務めていた私は、現地に赴いた40~50人の学生ボランティアに対して、役割分担を考えて指示を出す役割を担っていました。この経験は、現在の業務にも通じるところがあり、瞬時に状況を見極めて判断する力を身につける上で役立ったように思います。
入社以降さまざまな業務を経験してきたことで、指令の流れや必要な手順が見えてきたので、今後はそれを踏まえて安全な鉄道を維持するためのシステム構築に関わる仕事にもチャレンジしたいと考えています。
振り返ってみると、私の進路選択は「やりたいことが特にない」というところからのスタートでした。それでも、大学で「震災復興ボランティアに行きませんか?」という掲示が気になって一歩踏み出してみたことで、被災地で線路や橋が壊れた光景を目の当たりにして“当たり前”の日常の大切さに気づき、鉄道というインフラを守る仕事がしたいという夢を見つけることができました。興味のきっかけは身近なところにあるものです。「自分には熱中できるものはない」と思う人は、今、身の回りにあるものを観察してみてください。部屋の中やスマホの中には、自分の意思で集めたものがたくさんあるはずです。そこに自分自身の興味や好みが隠れています。あなたの「好き」は自分にとっては当たり前のことでも、その好奇心や知識、技術は必ず役に立ち、仕事として世の中から必要とされるはずです。
マイルールとそのルーツ

「早寝(20時~2時)」と「遅寝(2時~7時30分)」のシフトがあり、眠気覚ましに飲むコーヒーが気づけば趣味になりました。

状況を見て判断する力や柔軟な発想など、ゲームで求められる力は仕事で必要な力と通じるものがあります。

出勤日の朝は子どもを保育園に送ります。子どもの成長を連絡帳に書くと、「自分も負けていられない!」と力が湧いてきます。