授業を通じて大切な友人と出会う
社会心理学科の友人の優しさには何度も救われました。学年末には生協の売店で一緒に「単位パン」を買ったのも良い思い出です。
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株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービス 就職
映画を見て犯罪心理学に興味を持ち、入学後は実験やデータ分析などを通じて、客観的な裏付けを取りながら人間心理を研究する面白さに目覚めた。映画配給会社に勤務する東洋大学OGを訪問したことがきっかけで、映画業界への就職に向けて本格的に動き出す。映画学校で配給や宣伝について学ぶとともに、ミニシアターでアルバイトをして知見を広めた。IMAGICAエンタテインメントメディアサービスでは、興行面から映画界を支える仕事に携わりたいと語る。
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私は中学生の頃から映画が大好きでした。ある作品で、殺人犯と心理的な駆け引きをしながら事件の真相に迫っていく女性の主人公に憧れ、犯罪心理学についても学ぶことができる社会学部社会心理学科を志望しました。
心理学に関する授業では、実験や統計情報処理など、文系学部でありながら理系に近い要素も数多く扱います。高校時代までは、人の心の動きについては漠然とした言葉でイメージを語るだけだったので、学問として心理を研究するにはこんなにも多くの客観的な裏付けを取らなければならないのかと当初は戸惑いました。しかし、レポートなどの課題に取り組む中で、いくつもの先行研究を読み込んだ上で自分でもデータを集め、「なぜそう言えるのか」の根拠を突き詰めていくプロセスは非常にやりがいのあるものだと気づきました。
3年次からは、科学捜査研究所で研究官を務めた経歴を持つ教授のゼミに所属。非行行動が起こる要因の内的なメカニズムに関する研究に取り組みました。人の内面という目に見えないものが、データを集めることで見えてくるのはとても面白いことだと思います。私は特に先行研究の収集が好きで、一本の論文が書かれるまでに参考にされた過去のデータや論文といった学問の蓄積の膨大さに感動し、地道に裏付けを取っていく作業に充実感を覚える日々でした。
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「将来は映画業界で働きたい」という目標は持っていたものの、就職活動の進め方については全く分からない状態でした。就職・キャリア支援課に相談したところ、映画配給会社に就職されている東洋大学の卒業生の方を紹介していただき、3年次の6月にOG訪問が実現。そのOGの方は学生時代に映画学校で配給や宣伝について学んでいたという話を聞き、私も同じ映画学校に通うことを決意しました。
そして3年次の後期から、映画学校の半年間のコースを受講。週2回、大学の授業を終えてから夜間の講義に通いました。配給や宣伝の仕事は「限られた予算の中でクリエイターを食べさせる責任を負う仕事」だと学び、業界を支える側の視点を知ることのできた貴重な経験だったと思います。
映画に関して自分でやれることは何でもやってみようと思い、都内の20以上の映画館に電話をかけて、3年次の12月からはミニシアターでのアルバイトを始めました。チケットや飲食の販売に従事するだけではなく、配給会社への報告作業や予算編成といった社員の方々の業務内容を間近で見ることもできたのは幸運でした。ミニシアターで働く中で、多くの映画館が廃業に追い込まれている現実を知り、「映画文化の拠点となる映画館を守るために、私は何ができるだろう」と考えるようになったことが、その後の就職活動につながっていきました。
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就職活動では、リストアップした500社ほどの映画関連企業の中から約100社に絞り込んで情報収集を行いました。映画業界は選考の時期が遅く、周囲の学生が内定を得ている様子を見ると焦りを感じましたが、エントリーシートでは自分の「本心」をさらけ出す戦略で勝負しました。業界への情熱があることや専門知識を得るための努力を惜しまないことなど、ありのままの自分を伝えたからこそ、私の熱意や知識を肯定的に受け止めてくれる会社に出会えたのだと思います。
就職・キャリア支援課のスタッフの方からは面接練習を通じて基本的なことから指導を受け、「あとは自信を持つだけ」という励ましの言葉をいただけたことが大きな支えになりました。高校時代までは周囲の目を気にするところがありましたが、社会心理学科の友人たちが「好きなことを貫く」という私のスタイルを尊重しながら助言をくれたことで、人に頼ることの大切さを実感できるようにもなりました。大学でたくさんの人々の優しさに触れたからこそ、今まで以上に主体的に行動できる自分になれたように思います。
IMAGICAエンタテインメントメディアサービスでは、映画館の運営改善を通じて、興行面から映画界を支える仕事に携わりたいと考えています。映画館という特別な空間を守り、いつかは新しい映画館の誕生にも立ち会うことができれば、私にとってこの上ない喜びです。
社会心理学科の友人の優しさには何度も救われました。学年末には生協の売店で一緒に「単位パン」を買ったのも良い思い出です。
福岡・中洲にあった大洋映画劇場の「さよなら興行」を見るために、九州へ一人旅をしました。「映画館を守りたい」という思いに火が付きました。
3年次の秋から半年通った映画学校では、映画業界で働きたいという思いを持つ幅広い世代の人々と出会い、大きな刺激を受けました。