プログラミングスクールで受賞
1年次に入っていた野球観戦サークルの宣伝サイトを作るため、動画編集スキルを学習。自主勉強会の成果が受賞につながりました。
Career Design
日清医療食品株式会社 就職
ゼミの活動で、路上生活者の支援や、在日外国人の心配ごと、悩みごとなどを解決する情報を盛り込んだ福祉マップの作成に取り組んだことで、自分がいかに世の中のことを認識できていなかったかを痛感する。野球場の売り子のアルバイトでは、売り上げ1位を目指し試行錯誤をする中で、相手のことを思いやる接客姿勢が重要であることを学んだ。病院などに給食提供を行う日清医療食品で、配食サービスを普及させて「困っている人」の役に立ちたいという夢を抱く。
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中学時代に悩みを抱えていた時に周囲の人に支えてもらった経験から、自身も困っている人の力になりたいと思うようになり、社会福祉学科を志望しました。2年次には、ゼミの実習で路上生活者の方々の支援に取り組み、お弁当などを配る活動に従事しました。直接、対話をする中で見えてきたのは、路上生活を送っている人々は家庭環境や体調面でやむを得ない事情を抱えていることが多く、自分自身の努力だけではどうにもならない状況に追い込まれているということです。それは私が抱いていたイメージとは異なるもので、自分がいかに偏見にとらわれていたかを痛感しました。
また、在留資格が得られない外国人の方々についてのドキュメンタリーを授業で見たことをきっかけに、在日外国人をめぐる問題についても考えるようになりました。3年次には、神奈川県箱根町で外国人の方々が抱えている困りごとを調査して、地震時の避難場所や日本語教室の場所などを記載した「福祉マップ」を作成し、地域の社会福祉協議会の方にも見ていただくことができました。
これらの学びを通じて、これまで自分がいかに狭い世界のことしか知らずに生きてきたのかに気づかされました。ただ、「何も知らない自分」を自覚できたからこそ、「ここから何ができるのだろう」と自分の将来を本気で考えられるようになったように思います。
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大学時代には学業と並行して、野球場でソフトドリンクを販売する売り子のアルバイトにも力を入れました。見た目の華やかさとは裏腹に、1日単位で売り上げの結果が数字に出る厳しさもある仕事で、働き始めてから半年間の私の販売成績は下位と奮わないものでした。同じドリンクを売っているのに、なぜ私から買ってくださる人は少ないのだろう。その理由を探るべく、売り上げ成績1位の先輩の様子をつぶさに観察してみたところ、先輩は家族連れなどソフトドリンクのニーズのあるお客様に丁寧に声をかけているのに対して、私はやみくもにお客様に声をかける接客をしていたと気づきました。
それからは、私から買って良かったとお客様に思っていただけるように、お客様が必要としている最適なタイミングで声をかけ、笑顔で接することを心がけました。その結果、少しずつ売り上げが上がり、2年目を迎える頃には目標としていた年間売り上げ1位を達成することができました。
うまくいかないときは目先の問題にとらわれて視野が狭くなりがちですが、そのようなときほど落ち着いて状況を俯瞰することが大切です。原因を自分なりに分析し、改善のための努力を粘り強く続けて結果につなげる経験ができたことは、就職活動に臨む上でも自信になりました。
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就職活動においても、「困っている人の役に立ちたい」という気持ちを軸にすることに迷いはありませんでした。ただ、路上生活者の方々の支援をした際に先生から伺った「本当の支援とは自立のプロセスを支援することであって、当座の食料を手渡すだけでは不十分」という話を思い出すと、私ひとりの力では何もできそうにないと弱気になってしまうことがありました。
そのようなときに支えになってくれたのは、就職・キャリア支援室の職員の方々です。ありのままの気持ちを聞いてもらううちに、アルバイトやゼミの活動を通じて、相手が求める形で寄り添う経験をしてきたことは自分の強みだと思えるようになりました。病院などに給食提供を行っている日清医療食品という会社の存在を知ったのも、職員の方々への相談がきっかけでした。
私の曾祖母は入院中に食事で悩んだ経験があり、体調が優れずに買い物に出かけることが難しい祖母は配食サービスに助けられたこともあります。就職活動中に自分の家族の環境を思い出したことで、「給食提供により食事で困っている人を助けたい」という将来のビジョンが明確になりました。私には、過疎が進む地域にも配食サービスを普及させたいという夢があります。大学時代に「何も知らない自分」と向き合ったからこそ見つけられたこの夢を、いつかきっと叶えたいです。
1年次に入っていた野球観戦サークルの宣伝サイトを作るため、動画編集スキルを学習。自主勉強会の成果が受賞につながりました。
大学2年次から続けた野球場でソフトドリンクを販売するアルバイトは、私という人間の幅を大きく広げてくれました。
支援を行う前のイメージと、路上生活者の方々が実際に抱えている事情には大きなギャップがあり、自分の偏見に気づくことができました。