学業成績最優秀者として表彰
2年次に学業成績最優秀者として表彰されました。これまでの自分の努力が結果につながり、純粋にうれしかったです。
Career Design
セイコーエプソン株式会社 就職
アプリ開発の実習ではチームリーダーを務め、ゼミではLLM(大規模言語モデル)を用いたログ分析の研究に取り組んだ。教授の研究補助や講義補助も務めることで視野を広げ、学会発表や英語での論文執筆にも挑戦。入居した都営住宅のコミュニティ活動では、高齢者と交流する中でITを活用して人々の困りごとを解決することの重要性に気づく。セイコーエプソンでは、ユーザー目線を尊重した技術開発を行うことで、地元である長野の地域振興に貢献したいと語る。
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情報連携学部に進学したのは、自分の可能性の幅を広げるために、世の中のニーズが高まると予想されるIT分野を学んでおきたいと考えたからです。予備知識がほとんどなかったからこそ、「大学で学べることは全て吸収する」という意識で授業に臨みました。
コロナ禍の影響で対面授業が少なかった1年次は、リモートの授業でも分からないことがあれば積極的に質問していました。基礎知識を身につけるために、授業以外の時間にも、授業の動画を見直していたことを覚えています。
3年次には1年間かけて取り組む実習の授業があり、情報の取捨選択をする際のバイアスを減らすSNSアプリの開発を行うチームのリーダーを務めました。メンバー同士が円滑なコミュニケーションを取れるように、チーム結成当初は簡単なゲームや雑談などを通じて本音を言い合える関係を築くことを心がけました。
アプリ開発の過程では、社会に必要なものを考える力、開発スキル、プレゼンテーションスキルなど、多くの能力を身につけることができたように思います。各々のメンバーに合ったタスクを振り分けるなど、リーダーだからこそ経験できたことも多く、その経験は就職に向けたインターンシップでチーム単位の活動に取り組んだ際にも活かすことができました。
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3年次からは教授の研究補助のアルバイトを始め、授業だけでは学べない発展的な内容の研究サポートをする機会にも恵まれました。研究の集大成として、国内の学会で発表するという貴重な経験ができました。また、4年次からは大学で講義補助も務め、自分がそれまでに身につけてきた知識を後輩に伝えることにもやりがいを感じるようになりました。
4年次から所属したゼミでは、ログ分析の研究に取り組みました。世の中で知られている多くのAIは、どのような思考プロセスをたどって回答を出すに至ったのかを人間が追跡できないケースが多く、このことは「ブラックボックス問題」と呼ばれています。この問題を解決するのが、AIが回答を出すに至った思考プロセスの透明性を向上させる「説明可能なAI」と呼ばれる技術です。この技術とLLMを用いて、コンピュータのログから異常検知するAIモデルを作成し、なぜそのような回答になるのか透明性を向上させる研究に取り組みました。
国際学会への参加を目指し、実験を行いながら英語での論文執筆に取り組んだ経験も自分を大きく成長させてくれたように思います。そして、無事に査読を通過し、ICSPISという国際会議に採用されました。会議会場であるドバイ大学で、英語で発表した際はとても緊張しましたが、本当に貴重な経験をすることができました。
生活面では、東洋大学の学生が都営住宅に入居して自治体活動に参加する取り組みがスタートしたことを受けて、在学中に都営住宅に転居しました。自治体活動に参加したことで、高齢者の方々が抱えている困りごとを知る機会も多く、学生生活の中で得たITの知識を活用して社会課題を解決するにはどうすれば良いのかを考えるきっかけとなりました。
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大学在学中、情報分野では生成AIが目覚ましい発展を遂げました。当初はその便利さに感動して試験勉強に活用したことがありましたが、試験本番では自力で問題を解くことができず、生成AIに頼りすぎていたことを反省した苦い経験もあります。AIは完全な存在ではなく、その回答が正しいのかどうかは人間自らが判断しなければなりません。大学4年間の学びを通じてITの幅広い可能性を知ったからこそ、人間が自分の頭で思考することの重要性が見えてきました。
DX化やIoT化が進む世の中ですが、都営住宅で出会った高齢者の方々はデジタルツールの扱いを苦手とする人が多く、「技術ありき」の姿勢で開発を進めるだけではユーザーを置き去りにしてしまう危険性があることも否めません。「使う人の立場を考えた上で、世の中で役立つ最先端の技術を提供できる人になりたい」という思いが私の中には強くあります。
以前から地元である長野県の地域振興に貢献したいと考えていた私にとって、地域コミュニティの発展につながる形でDX化に取り組んでいるセイコーエプソンは理想の勤務先です。「私ほど恵まれた環境にいる学生は、他のどの大学を探してもいないのではないか」と思えるほどに充実した学生時代を過ごせた経験を活かし、技術者としてユーザーに喜ばれる仕事をしていきたいと考えています。
2年次に学業成績最優秀者として表彰されました。これまでの自分の努力が結果につながり、純粋にうれしかったです。
大学と東京都の提携により、都営住宅に入居。自治会活動の集大成として、都庁で活動報告をしたり、他大学生と情報交換会を行ったりしました。
教授がIPA(独立行政法人 情報処理推進機構)で講義する際の教材作成、機材設定、国際イベントのサポート等にも携わり、貴重な経験を積むことができました。