成人式で友人たちと
成人式という節目を迎え、自分の人生を見つめ直すきっかけにもなりました。
Career Design
株式会社大林組 就職
建設業界で橋梁の施工管理の仕事をしていた父親の影響もあり、理工学部建築学科に進学。授業の設計課題提出では、設計コンセプトの立案から最後の完成模型の制作まで、2ヵ月の周期で作業を繰り返し、設計事務所のプロの講師から厳しい指導を受ける。一方、1年次の春から始めたカフェのアルバイトでは、仲間とともにリピーター獲得で大きな成果をあげた。人と人との関係を大切にし、人と機械が共存する施行現場を実現するのが目標。
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建設会社で橋を造っていた父の影響もあり、高校時代から将来は建築の仕事をしたいと考えて理工学部建築学科に進学しました。1年次はコロナ禍であまり外出もできませんでしたが、その時に自分の将来についてじっくり考え、一級建築士の資格取得を目標に定めました。厳しい授業に我慢強く取り組めたのも、その目標が明確だったからだと思います。
特に課題設計の授業では、設計事務所のプロの建築士の先生からとても熱心な指導を受けました。課題を与えられ、1週間ごとに図面などの提出物にアドバイスを受け、2ヵ月間で1/50サイズの完成模型を作るという内容で、とても本格的で実践的な指導に最初は戸惑いました。とにかく我慢強く、くじけないようにと、必死だったことを覚えています。
課題の模型制作を繰り返すうちに、作業のスピードが速くなり、建築に対する理解も深まっていくのが自分でもわかりました。3年次の春学期の最後に取り組んだのが「二面性のある川越」という作品です。建物の外観は川越の歴史ある街並みに溶け込んでいて、でも中に入ると近未来的な空間が広がっているという設計コンセプトで、これが160名の学生が作った全作品の中から優秀30選に選ばれました。この経験から、忍耐力は結果につながることを学びました。
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1年次はコロナ禍でキャンパスになかなか行けず、通学に2時間かかることもあり、特にサークルには入りませんでした。その代わり、地元のカフェで週3回程度アルバイトをしました。
このカフェは1日に約900人が来店する繁盛店で、そこでの経験が自分の視野を広げることにつながったと思います。店長や地区統括部長と休憩時間に何気ない会話をする中から、リピーターの獲得が店の最重要課題であることを知りました。そこでまず、プリペイドカードの認知度を高めるためにレジ横に手作りのPOPを設置し、興味を持ったお客様と会話するチャンスを増やしました。その結果、施策を実行した翌月には前年比1100%を超える成果を達成することができました。
さらに購入していただいたカードにチャージをしてもらうために、ドリップコーヒーをプレゼントするキャンペーンを提案し、実行しました。カード販売数と利用率をスタッフルームに掲示することで、スタッフ全員の意欲向上も図りました。3ヶ月後には利用率も7%向上し、達成感がありました。
リピーター獲得という最終目標から遡って今の施策を考える、という仕事の進め方を体験できたことは、大きな自信になりました。
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大学生活を振り返って思うことは、興味を持ったことに全力で取り組むことの大切さです。学生時代なら多くの自由な時間を使って、たくさんのチャレンジをすることが出来ます。私も、とにかく外に出て様々な経験をし、色々な人と関わり、自分の視野を広めることを心がけてきました。
特に“現場”に行き“人”と関わることが重要です。私は第一志望だった大林組をはじめとして10社ほどインターンシップに参加しましたが、施工現場に行って初めてわかることが多くありました。同じ建設業界でも、現場管理のやり方や人の雰囲気が全く異なることを理解できたことは大きな収穫でした。他にも、大学の就職・キャリア支援室の方やゼミの教授が親身になってサポートしてくださいましたし、1年早く進学した高校時代の友人達からも、就職活動に必要な情報を多くキャッチできました。
その結果、スーパーゼネコンで施工管理をするという、入学した当初の目標を実現することができました。建設業の現場では現在、DXや機械化が進んでいます。しかし、ものづくりの基礎は「人と人との関係性」にあります。職人さんの働きやすい環境を作り、「人と機械が共存できる施工現場を実現し、最終的には日本を代表する建物の建設に携わりたい」と思っています。
成人式という節目を迎え、自分の人生を見つめ直すきっかけにもなりました。
楽しみがあるからこそ、日々の辛いことを乗り越えることができ、頑張る目標になりました。
今後ともに仕事をしていく仲間達と、初めての交流。入社後、頑張っていこうという絆が生まれました。