コロナ禍での貴重なコミュニティ
大学1年生の時から続けている個別指導塾での懇親会。コロナ禍で完全非対面授業の頃の貴重なコミュニティでした。
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株式会社日本政策金融公庫 就職
入学時はコロナ禍の影響でほとんどキャンパスへ通学できない状況の中で、自分から能動的に動くことの大切さに気付く。ゼミで企業価値に関する課題について議論し、同時に簿記原論の授業を通して日商簿記2級を取得。またアルバイトでは、プロ野球球団のグッズを企画・販売する長期インターンシップに参加して、授業で学んだマーケティングを実地体験した。日本政策金融公庫で、新しく事業を始める人から頼られる職員になりたいと語る。
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高校時代までは、自分から積極的に行動するタイプではありませんでした。それに加えて大学に入学した時はコロナ禍で緊急事態宣言が出ており、最初の1年間は授業も完全非対面で、数えられるくらいしかキャンパスに行っていません。当時の私は新しい友人も少なく、自己管理能力も乏しかったため、かなりの数の単位を落としてしまいました。このままでは何もせずに4年間が終わってしまうという強い危機感を抱いたことを覚えています。
とにかく自分から能動的に動かなければと考え、授業と並行して個別指導塾の講師のアルバイトを始めました。「何がわからないのか、わからない」生徒と向き合い、何気ない会話で相手の心をときほぐし、共感を示しながら課題を探って多くの生徒の成績を上げることができました。その経験を通して、人とのコミュニケーション力や傾聴力を身につけられたと思います。
2年次からはプロ野球球団のグッズを企画・販売する長期インターンシップに参加しました。学生が主体となって、販売データの分析、新製品の企画、ECサイトや対面での販売まで、授業で学んだマーケティングを実際に経験することができました。失敗を恐れずに、まず自分の考えを行動に移してみることの大切さを学ぶことができました。
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ゼミは「現代ファイナンス理論」で、企業の現在価値と将来価値の評価について学びました。ゼミ生同士で議論しながら課題を分析する作業は、就職活動での金融機関に対する興味に繋がっています。実際に、銀行や証券会社のインターンシップに参加して、とても楽しい経験をし、金融業界は自分に合っているという実感がありました。
また簿記原論の授業にも力を入れて取り組み、日商簿記2級の資格を取得しました。実は今(※取材当時)もファイナンシャルプランナー2級の勉強を続けています。
正直なところ、特別な興味があってマーケティング学科を選んだわけではありません。ファイナンス理論や簿記も「将来役に立つかもとしれない」という軽い気持ちからでした。でも、3年次のインターンシップの面接で、自分が学んでいる学業のことを話すだけで興味をもってもらえたことには少し驚きました。とにかく能動的に自分から動くこと、そして動くことによって、後からやりがいや意義を見つけることもできる。そのことを学んだように思います。
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就職活動は3年次の4月に、大学の就職・キャリア支援室を訪ねることから始めました。何の準備もせず「とにかく不安なんです。何をしたら良いですか?」と聞くことからスタートしました。ネットやSNSには就職活動の情報が溢れていましたが、その真偽はわかりません。就職・キャリア支援室の人なら信頼できると思ったのです。「今その気持ちがあるなら、全然大丈夫!」という返事を聞き、ホッとしました。
これまでの自分を振り返ってみると、一番根底にあるのは「人と話をするのが好き」ということです。個別指導塾の講師も、プロ野球球団のグッズ企画の長期インターンシップも、ゼミでの議論も、それがあって長く楽しく続けることができました。
さらに、大学で学んだマーケティングや簿記、ファイナンス理論を活かせるのは金融機関だと考えました。日本政策金融公庫に決めたのは、「多様な小規模事業者を支援したい」と思ったからです。新しく事業を始めようとする人は、金銭面など様々な不安を抱えています。そんな創業者に真正面から向かい合い、4年間で獲得した傾聴力、行動力、金融知識などをフル活用して支援していきたいと考えています。
大学1年生の時から続けている個別指導塾での懇親会。コロナ禍で完全非対面授業の頃の貴重なコミュニティでした。
就職活動の時、エントリーシートの添削をし合った友人たちと、北海道に旅行しました。
インターン先でグッズの売上が伸びたご褒美に、VIP席で野球観戦をさせてもらいました!