接客の楽しさを教えてくれたお店
4年間続けた居酒屋のアルバイト仲間と。接客の楽しさを教えてくれたのは、間違いなくこのお店です。
Career Design
小学生の時に出会った一人の海外アーティストが契機となり、海外への興味を持つ。文学部英米文学科では、授業と並行して留学支援プログラムLEAP(Learning English for Academic Purposes)を履修し、晴れて米国ミネソタ州立大学マンケート校へ留学。自身の視野や価値観を大きく広げる。アルバイト先での接客の経験も活かし、卒業後はANAのグランドスタッフに。「英語を使って世界中の人々と関わる」という夢を叶えたいと語る。
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小学6年生の時にカーリー・レイ・ジェプセンという海外アーティストの歌を聴いたことが、英語と海外へ興味を持つきっかけでした。歌詞の内容を調べたり、彼女の写真を見るうちに、外国へ行ってみたいと思うようになりました。
一方で、中学時代は英語が本当に苦手科目で、基礎もわからないレベルでした。しかし、大学受験の時に自分が本当にやりたいことを突き詰めていくと、やはり英語に関する仕事をしたいと思い、1年間浪人して英語を基礎から学び直しました。理解が進むと勉強が楽しくなり、留学して英語の力をもっと伸ばしたいと考えて英米文学科に進学しました。
大学入学後は、授業と並行して留学支援プログラムLEAPを履修しました。それもListening/SpeakingクラスとReading/Writingクラスの両方の、初級・中級・上級すべてです。毎週4コマの授業があり、留学先の大学と同じ量の課題が課されるので、本当に大変な英語漬けの毎日でした。他の授業や教職課程と同時並行するためには睡眠時間を削らざるをえなく、今思い返すと、その頃の自分には「あまり欲張るな」とアドバイスしたい気持ちです。
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留学は約5ヶ月間、米国ミネソタ州立大学マンケート校で学びました。ニューヨークやロサンゼルスなどの選択肢もありましたが、英語にフォーカスするためにあえて観光地のないミネソタ州に決めました。
留学生活を通じて、本当に自分の世界観が変わったと思います。私が生活した寮では日本からの留学生は私一人で、ほとんどは現地の米国人。また仲良しだったグループには、キラキラした8つの国籍の留学生がいました。最初は自分の英語が通じるのがとても不安でしたが、自分の部屋の前にいたアメリカンギャルズに勇気を出して話しかけてみると、「こちらこそ、よろしくね」「インスタとスナップチャット、交換しようよ」などと言ってもらえ、自分からアクションを起こすことの大切さを痛感しました。
一度だけ感謝祭(※米国の祝日)に、グランドキャニオンとラスベガス、そしてロサンゼルスへ行きました。タクシーで怖い思いもしましたが、それも今となっては良い思い出です。とにかく日本とはまったく異なる雰囲気の中で、夢のような時間を過ごしました。
また同じ英語でも、国によって発音やアクセントに微妙な違いがあることに気づきました。その体験が、ゼミの卒論「世界共通語としての英語」につながっています。留学体験も含めて、「英米文学科に進んで本当に良かった」と心から思っています。
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卒業後は、成田空港でグランドスタッフの仕事が待っています。英語を使って世界中の人々とコミュニケーションをとるという夢が叶えられる、自分にはピッタリの仕事です。接客における最上級のプロであるコンシェルジュの資格を取得した後、いずれは海外の空港で働きたいという目標ももっています。
留学のために日本を出国する時、私の大きな荷物を見たANAのグランドスタッフの方が「留学ですか?海外生活を楽しんでくださいね!」と声をかけてくだいました。その気遣いが本当に嬉しくて、私もこういう人になりたいと志望が固まりました。
実は1年次から、居酒屋のホールスタッフのアルバイトもしてきました。グランドスタッフに必要なお客様それぞれのニーズを把握する力や、お店全体の状況を見ながら優先順位をつけて対応するスキルは、この仕事で身につけることができたと思います。長く続けていたこともあり、後輩の指導やお店の運営に対する責任感も生まれました。ここで培った能力をグランドスタッフの仕事に活かしたいと思います。
空港は世界中の人たちが集まり交差する、とても輝かしい場所だと感じます。そこで頑張って学んだ英語でコミュニケーションし、多くの人に素敵な旅とワクワク感をお届けしたいと思っています。
4年間続けた居酒屋のアルバイト仲間と。接客の楽しさを教えてくれたのは、間違いなくこのお店です。
留学先でたくさんの人と出会い、英語力はもちろん、自分の視野と価値観が広がった宝物のような経験でした。
自分の夢を叶えるサポートをしてくれた先生方です。自分の人生を見つめる良い機会を与えていただきました。