あなたの4年間のdotsは
なんですか?

Career Design

信濃毎日新聞株式会社 就職

困難の中で何を選択し、
どう繋げていくかは、自分次第。

樋口 佳純KASUMI HIGUCHI
国際観光学部 国際観光学科
長野県立諏訪二葉高校 出身

少子高齢化が進む出身地の長野県富士見町に貢献できる仕事に就きたいとの思いから、国際観光学部へ進学。実家で一人オンライン授業を受ける孤独のなかで、奮起して英語の学習に励み、大学の語学認定プログラムTGLのSILVERを取得。またボランティアとして現地でウクライナ支援活動に参加する一方、読売新聞社が主催する学生新聞「キャンパス・スコープ」46号の編集長を務めた。コロナ禍だったからこそ実を結んだことも多い、と振り返る。

dot 01

継続はいつか習慣になる。
語学認定のTGL SILVERを獲得。

国際観光学部ではTOEICの点数で2年目のクラス分けが決まります。1年次にクラスの友人が流暢に英語を話している姿に憧れを抱き、2年次でも友人と同じクラスなりたい一心で、語学力認定プログラムのTGL SILVER取得を目指して英語学習に取り組みました。
TGL Silver取得には、授業の単位や海外活動など多くの要件があります。私は必修の英語以外にも、外国語の授業を2年間で14コマ履修しました。おかげでオンライン授業でも会話を楽しめるようになり、TOEICでは200点ほど点数がアップ。2年次の4月からの英語の授業では、上から2番目のクラスで積極的に英語を話す自分の姿がありました。
この経験から学んだことは、授業にちゃんと出席する、課題を期限内に提出するなど、当たり前のことを地道に継続する重要性です。継続はいつか習慣となり、大きな成果につながります。そして、目標に向かって一緒に切磋琢磨する友人や、努力を見守ってくれる先生方の存在の大切さに気づくこともできました。私の学生生活の大きな宝物です。

dot 02

ボランティア活動に参加する一方、
学生新聞の編集長も務める。

英語の勉強と並行して力を入れたのが、ボランティア活動と学生新聞「キャンパス・スコープ」のインカレです。ボランティアは高校時代から地域の子ども食堂の運営ボランティアに取り組んでおり、大学に入学してからも続けたいと思っていました。ちょうど日本財団ボランティアセンターでインターンシップの募集があり、1年間の運営に携わりました。
また「キャンパス・スコープ」に参加したのは、特にマスコミ志望だったからではありません。コロナ禍でオンライン授業を受けていると、強い孤独を感じていました。この状況に苦しむ同じ学生の声を伝えて、問題提起をしたいと思ったからです。
初めて書いた記事は、国際観光学部の同級生がオンライン授業で学んだことを現場で活かす「スイーツコンペティション」を紹介したものでした。自分たちの困難を客観的に捉え、物事を良い方向へ転換しようとする姿を伝える記事で、取材した同級生や読者から温かい言葉をもらいました。自分の行動が誰かの役に立ったという、確かな達成感がありました。

dot 03

ウクライナ避難民支援の
ルポルタージュに大きな反響。

2022年8月、私は14名の仲間とともに、ウクライナとポーランドの国境の街・メディカに行きました。10日間のウクライナ避難民支援ボランティアに参加するためです。そこで見たのは、擦り切れたバッグを抱え、幼い赤ちゃんを連れて避難してきた女性や、エスカレーターのない駅の階段を必死に昇るおばあさん、小さい子供が本当にボロボロになっている姿でした。私はそんな一人ひとりの置かれた状況と向き合いました。自分は無力だと痛感しながらも、一人でも多くの人に戦争の苦しみを伝え、平和とは何かを考えてもらいたいと、心から願いました。
帰国後、3日間で書き上げたルポルタージュは、10月に発行された「キャンパス・スコープ46号」に掲載され、たくさんの反響をいただきました。自分の足で集め、想いを込めた記事が、多くの人の心を動かしていく。その喜びを実感しました。
4月からは地元・長野県で新聞記者としての生活が始まります。地域社会の問題や人々の想いを、より多くの読者に伝えていきたいと思います。私は小さな田舎町で生まれ育ちました。しかし大学進学で上京し、さまざまな経験と多様な価値観を持った人との出会いによって、視野が広がった新しい自分を見つけることができました。その自分らしさを大切にし、記者として誰かの人生や社会を豊かにするきっかけを生み出していきたい、と考えています。

Message

後輩のみなさんへメッセージ

私が入学した2020年4月は、コロナ禍の真只中で、思い描いていた学生生活とは程遠いものでした。しかし、その中で選択したことから多くのことを学びました。困難の中で何を選択し、どうつなげていくのかは、自分次第です。みなさんが自分らしい選択をして、実りある大学生活が送れることを心から願っています。

My dots

  • オンライン留学や語学学習でTGL SILVER取得

    コロナ禍で希望が見えない中、海外や語学への情熱を絶やさずに過ごせたのは、TGL取得という目標のおかげです。

  • インターンシップで、
    オンラインイベントを企画

    コロナ禍に苦しむ同世代にエールを、という想いから企画。「少しずつ前に歩んでいきたい」との感謝をいただきました。写真提供:日本財団ボランティアセンター

  • 学生新聞インカレで編集長と学生記者を経験

    学生目線から社会問題を問い、平和について考えてもらうきっかけを生み出すことができるのだと実感しました。