あなたの人生のdotsはなんですか?
青森県立森田養護学校 就職
私を取りまく仕事相関図
知的障害と知的障害を伴う肢体不自由の子どものために小学部・中学部・高等部が設置されている青森県立森田養護学校。私は2021年4月に介助員として採用され、臨時講師として小学部6年生の担任を務めました。その後、令和5年度青森県教員採用試験に合格し、2023年4月から本採用として教諭を務めています。
dot 01
小学部6年生の担任として、知的障害を有する子どもの日常生活や自立活動、学習の支援および指導を行なっています。子ども一人ひとりの特性に応じた個別の指導計画を作成し、実態と照らし合わせながら教材研究をしたり、保護者対応、書類の作成、学校の運営を行うなど職務内容は多岐にわたります。特別支援学校では、子どもの自立と社会参加を目指し、子どもが持てる力を発揮して、より良く生きていくために、適切な指導や必要な支援を行う“本質的な教育”が魅力です。子ども一人ひとりにしっかりと向き合って、成長度合いを観察し、理解しようとすることが大切です。そうするなかで見えてきた課題に対して、どのような支援が効果的なのかを日々試行錯誤しています。一生懸命悩み考え抜いて作った教材でも、子どもにうまく当てはまらないこともよくあります。そんなときは挫けそうになることもありますが、子どもの心に寄り添い、自分の考えたアプローチ方法で子どもの「わかる、できる」につながった時は、自分のことのように嬉しく、達成感と充実感に満ちあふれ、教師としてのやりがいを感じます。
dot 02
2歳上の姉が奨学金制度を利用して東洋大学に進学していたこともあり、私も東洋大学に進むことにしました。進学にするにあたっては経済的制限があったため、独立自活支援奨学金※を利用しました。大学で教育と海外について興味を持ったことが、その後の人生に大きな影響を与えたと思います。教職の授業や教育実習では、生徒同士のディスカッションやグループごとの意見共有などが頻繁に行われ、“教育に対する考え方”を学びました。この経験のおかげで今の職場でそれぞれの考え方を尊重し合いながら、学校・学級経営を行うことができていると思います。また、教授の紹介でカンボジアの子どもたちへ教育支援を行う海外ボランティア活動にも参加しました。言葉が通じない環境下でも子どもたちと思いを通わせることのできた体験が、今の職場でもさまざまな特性を持つ子どもたちと言葉以外の方法で意思疎通を図ったり、信頼関係を築くことができたりしている理由の一つだと思います。
※第2部・イブニングコース(夜)に在学し、日中は白山キャンパス内の大学事務局などで就労し、夜間に学ぶことを前提とする支援制度。授業料および一般施設設備資金の半額相当額が減免される。
dot 03
大学卒業後は海外で教育に携わりたいと思い、シンガポールにある日系の塾(幼稚園生から高校生までの全ての教育サポートを実施)へ就職しました。シンガポールでは “新しいヒト・モノ・コト”に触れることができて、さまざまな出会いもあり、多角的に経験値をストックすることができました。毎日がとても新鮮で楽しかったのですが、コロナ禍をきっかけに家族の大切さや自分のやりたいこと、将来について向き合った結果、地元の青森で教育の経験を積みながら貢献したいと考えるようになりました。田舎に戻ることに不安はありましたが、「本当にやりたいことがあれば場所は関係ない、チャンスは自分で作ればいい」と思い戻ることにしました。私は大学での出会いや経験によって、興味があることは思っているだけでなく、行動に移すことが大事だと学びました。なにかの機会を得た時、それが自分の興味の範疇外だったとしても、まずは前向きにとらえて挑戦してみたらいいと思います。行動した結果、自分の思い通りにいかないこともあるかと思いますが、成功体験だけが成長につながるとは限りません。失敗経験も含め、行動した過程は必ず学びにつながり、将来に活きると思います。
マイルールとそのルーツ
大学時代から興味のあることをメモしていて、今でも継続しています。バイト先の大学職員さんからのお薦めで筆記具はジェットストリームを使い続けています。
自然が好きなので休日はドライブがてら豊かな自然とおいしい空気を吸ってリフレッシュしています!
学生時代、仕送りなしで過ごしたことから、お金の管理には気を遣っています。好きなことや将来への投資にメリハリをつけながら節約を楽しむようにしています。