あなたの人生のdotsはなんですか?
日産自動車株式会社 就職
私を取りまく仕事相関図
神奈川県横浜市に本社を置く日本を代表する自動車メーカーの日産自動車株式会社。私はパワートレイン生産技術開発本部に所属し、栃木工場にて新型EV車両の駆動用モータの組立を行う生産ラインの技術担当者として新車プロジェクトに携わっています。
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大学4年次と大学院を合わせた3年間、次世代電気航空機用モータの研究を行っていました。その3年間でモータの面白さを知り、得た知見を活かしたいと思い、重量や出力、耐久性など求められる技術の条件が大変厳しい電気自動車のモータにやりがいを感じて日産自動車株式会社に入社しました。入社後は8カ月間の新入社員研修を通じて社会人として、エンジニアとしての基礎を学び、新型EV車両『ARIYA』の駆動用モータ組立を行う生産ラインの技術担当者として、パワートレイン生産技術部に配属されました。私は生産ラインの設計検討だけでなく、生産設備の手配から生産ラインの立ち上げまでを行います。この新車プロジェクトはアライアンスを組むRenaultとの共同プロジェクトであり、購入設備もグローバルソーシングされるため海外企業も多く、コミュニケーションには英語が必要不可欠で、考え方、文化、商習慣の違いなど言葉だけでは上手に伝わらない苦労もありました。また、生産現場での関係部署との調整においてより良いものを作り上げようとの想いは製造現場も私も同じで、真剣だからこそお互いに議論する中では意見の衝突もありました。そのような仕事の中で最も大切にしていることは、3現主義(現場で現物を見て現実を認識する)と、失敗してもあきらめずにチャレンジすることです。机上では問題のないことでも、実際にやってみるとうまくいかないことや勝手が異なることもよくあります。モノづくりは机上検討だけではなく自分でも実際に作業をしてみるなど、そこでは働く方の目線や気持ちを想像して、現場に歩み寄った生産ラインを実現できるように努力しています。
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私は大学進学を意識し始めるまで、あまり勉強に重きを置いていなかったこともあり、受験勉強への取り組みが遅れ、東洋大学には3月入試ですべりこむ形で入学しました。しかし、入学したからには上を目指して高成績を残そうと強く決意し、真剣に学業に取り組んでいくうちに研究のおもしろさに目覚めました。東洋大学に入って一番良かったのは堺教授との出会いです。教授からは、日々の研究はもちろん、丁寧に論文指導をしていただき、モータ研究のおもしろさを教えてもらいました。また、学会発表で国内・海外の色々な場所に行けたり、モータ業界の技術者の方とディスカッションを経験したりと研究室のおかげでさまざま経験をさせてもらいました。この経験によって自信をつけることができました。教授との出会いによって人生の幅が広がったと思います。当初は検討していなかった大学院への進学も教授の勧めで意識に変化が生じ、進学を決意しました。教授にはそれからの2年間も継続してご指導いただき、主体的に研究を進めることの大切さを教えてもらいました。今でも時折連絡を取り合う間柄で、私にとってかけがえのない大切な存在であり憧れの技術者です。
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大学時代、研究が思った通りにいかないことも多く失敗の連続でした。でも、“継続は力なり”のことわざにもあるように、失敗しても続けていれば何かが生まれてくるものです。私は研究で失敗を繰り返したことによって、「やればできる」と思える自信を身につけられたと思います。失敗してもあきらめずに研究を続けることができたという“成功体験”が、仕事で辛いことや逆境に陥って挫けそうになったときに「あのときも乗り越えられたから大丈夫!」と背中を支え、押してくれます。社会人になると“決められた時間内で一定の成果を出す”ことが求められます。社会人になった時の練習として、それを意識して行動するのも良いと思いますが、大学生は自由に使える時間がたくさんありますので、失敗を恐れて何もやらないよりかは、効率や成果を気にせずに自分のやりたいことをやってみるのも良いと思います。とにかくやってみて、すぐに成果が出なくても愚直に続けてみる。そうすればきっと何か生まれますし、自信にもつながると思います。その自信はきっと皆さんの背中を支えてくれるはずです。
マイルールとそのルーツ
日産ノートに乗っています。自分が立ち上げに携わった『ARIYA』はいつか手に入れたい憧れの一台です。
オン・オフの切り替えをするように努めています。プライベートが充実すると心に余裕が生まれ仕事もスムーズに進むようになると思います。
昔から美味しいものを食べるとストレス解消できたので今でも取り入れています。好物は韓国料理で辛いものを食べるとスッキリします。