人見知り脱皮のきっかけとなったサークル活動
今の自分を作る上で大事なものを会得することができた「友好関係の輪」活動。サークルの仲間とは今でも仲良くしています。
あなたの4年間のdotsはなんですか?
株式会社ファンケル 就職
自然に囲まれて育った影響で幼少のころから生き物が好きだったこともあり、大学では応用生物科学科にて免疫学の勉強に努め、ゼミではがんの研究に取り組む。人見知り克服のために大学に入学してから始めた一日一人、初対面の人に話しかけるという「友好関係の輪」活動をきっかけに自分の世界を広げる。この春から食品や医療品の分野に関係の深い免疫学の知識を生かすため化粧品や健康食品を扱う株式会社ファンケルに入社。
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東洋大学に進学したのは椎崎一宏教授の下で学びたいと思ったからです。椎崎教授のゼミは大変人気だったので、入学時から教授の講義で高成績を取れるように努力を重ね、課外活動に積極的に参加するなど熱意をアピールした結果、希望通りゼミに入ることができました。ゼミではがんの研究に取り組みました。がん研究は未知な部分が多く大変なのですが、自分の力を活かせる余地が多く残されていることでもあるので、やりがいも感じることができます。研究は生きた細胞や動物が相手なので、生物の成長速度に合わせて行動することを強いられ、失敗も多くありました。そのため実験が成功しなかった場合や考察と異なることが生じた場合は、あらゆる事態を予測し研究を完遂するために、必要な計算をするようになりました。この経験からプランAだけではなく、プランB、プランCまで想定するという柔軟な計画性を身につけられるようになりました。
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私は周りから“人当たりが良い”と言われるのですが、幼いころから極度の人見知りでした。大学に入るまでは自分から話しかけたりすることもなく限られた人たちと仲良くしてきましたが、大学でのサークル活動をきっかけにこのままではいけないと一念発起し、一日一人、初対面の人に話しかけるという「友好関係の輪」活動を始めることにしました。食堂や教室に一人でいる学生を見かけたら話しかけるという今思えば怪しい行動でしたが、半年間ほど続けるなかで“他人の気持ちを想像する力”や“相手と打ち解ける術”など、今の自分を作る上で大事なものを会得することができたと思います。2年次にはサークル長を任されたのですが、コロナ禍ということもあり満足な活動ができないなか、自分の学生生活の経験を基に新入生の悩み相談に乗るなど、サークル活動自体よりも新入生の大学生活をサポートすることを心がけました。これも「友好関係の輪」活動で培った他者の気持ちを想像する力のおかげだと思っています。
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研究は思い通りにならないことも多く失敗の連続ですが、失敗から生まれることも多々あります。単なる失敗かと思っていたら、実は新たな発見だったということもあるからです。その経験から私は成功よりも失敗からのほうが学べることが多いと感じています。うまくいくと自分を振り返ることをしません。失敗したからこそ原因を追求することができ、そこに新たな学びが生まれると思います。私は元々ネガティブなタイプですが、ネガティブだからこそ物事をポジティブにとらえるように努力しています。その結果、自分のネガティブ面とポジティブ面の両面を客観的に見ることができるようになりました。今の自分はまだまだ未完成です。だからこそ失敗を活かして進化していきたいと思っています。大学は自分を知ることのできる良い場所です。私は大学生活において自分だけで何かをするよりも周囲と協力して成し遂げることに喜びを感じるタイプだと気づけたので、ファンケルでは幅広い分野でチームで協力して、人のためになる仕事ができればと思っています。
今の自分を作る上で大事なものを会得することができた「友好関係の輪」活動。サークルの仲間とは今でも仲良くしています。
尊敬する学習塾の教室長と。小学校低学年からお世話になった塾への恩返しのために苦手だった数学を猛勉強して克服し、数学講師を4年間続けました。
椎崎一宏教授の細胞分子毒性研究室にて卒業研究に奮闘。就活が終わっても気を抜かず、大学生活を最後まで駆け抜けました。