1887年にわずか29歳の若さで「私立哲学館」を創立した円了は、当時財力もない若者でしたが、仲間を集め、出資者を募り、東京の地での大学づくりに奔走していました。
明治時代を迎え、急速な近代化という社会課題に直面した日本。そのような時代にあって、新たな学びの場を作ろうと奔走した円了の姿はまさに、世の中に変革をもたらしたいと、情熱に突き動かされる若きスタートアップ・ファウンダーそのものでした。
この創⽴者井上円了のベンチャースピリッツに倣い、教職員・学⽣(卒業⽣)を⿎舞し、東洋⼤学から東京を⽇本をそして世界を変⾰に導く意欲に溢れた、社会課題解決に⽴ち向かうスタートアップ創出⽀援のための環境を構築いたします。
学校法⼈東洋⼤学の中期計画「TOYO GRAND DESIGN 2025-2029」では、研究の⾼度化が起点となり、主体的に社会の課題に取り組むことで、新しい価値を創造し明るい未来を描くことを期待しています。
東洋⼤学で創出⽀援するスタートアップは、利⼰的ではなく利他的に社会課題解決に⽴ち向かう事業構想であることを期待します。そこで、創⽴者井上円了から受け継いだ東洋⼤学の⼼である「他者のために⾃⼰を磨く」と「活動の中で奮闘する」を「他者のために奮闘するスタートアップの創出」と置き換え、基本コンセプトといたしました。
東洋⼤学は1887年の創⽴時より、東京都⽂京区に所在しています。2017年からは東京都北区に⾚⽻台キャンパスを設置、板橋区には総合スポーツセンターがあるなど、都内有数の規模を誇る⼤学です。また、附属京北中学⾼等学校も⽂京区に所在します。さらに、東京にほど近い朝霞・川越キャンパスも有しており、すべてのキャンパスが東京都通勤・通学圏に位置しています。
既存の⽂京区・北区・板橋区・荒川区との連携協定があるほか、さまざまな産業界や研究機関などのステークホルダーとの連携により、東京都東部・北部、東京圏となる埼⽟県の特に県南部における地域や社会課題に対応するスタートアップ創出が期待されます。