話し手
矢口 悦子
東洋大学 学長
話し手
西原 廉太
立教大学 総長
※所属・役職等は、2026年4月取材当時のものです。

矢口学長:東洋大学は哲学を大切にする大学ですが、頭の中で考えることだけでなく、実際に経験することも昔から重視しています。
例えば、1960年代に設置した理工学部。国内ではいち早く、学内の授業と学外の企業での実習を行き来させる教育を行っていました。
そして、2027年4月に新設する環境イノベーション学部でも、同じように「学内と現場を行き来する学び」が構想されています。座学で基礎的な知識を蓄えつつ、環境に携わる企業や団体、自治体などの現場に足を運び、経験を通した知識も身に付けていくのです。また、川越キャンパス内にある約5㏊の里山「こもれびの森」も、本物の自然に触れながら思考を深める大切な場となります。
西原総長:立教大学の環境学部でも、必修科目としてフィールド(現地)訪問を取り入れています。夏休みに開催され、理系と文系の教員がペアになって担当する実習型授業です。もちろん、学生も文系と理系が混ざっています。
さまざまな分野の人たちが、同じ対象について議論しあう...。この化学反応が本当に面白いんです。

今日持ち帰りたい学び
東洋大学の創立者・井上円了は、書物から知識を学ぶだけでなく、三回にわたって世界中を視察しました。
フィールド(現地)での経験や実験などから得られる出会いや知には、他で代替できない、唯一無二の価値があるのです。
2027年4月に新設される東洋大学環境イノベーション学部では、学生が自然豊かな川越キャンパスで学びます。「こもれびの森」の自然の中を自分の足で歩いていると、五感が刺激され、新たな発想が生まれるかもしれない。ふと見かけた花や耳にした小鳥のさえずりが、抱えている問題の解決の糸口になるかもしれない。
矢口学長は、そんな穏やかで緩やかな「極めて人間的な時間」を過ごせる環境を学生に提供したい、と語ります。それは、絶えず効率やスピードが求められる現代社会で、私たちが取り戻すべき、大切な知恵なのではないでしょうか。


小石があった場所
いのちは、つながっている。
あなたの「感性」が、地球の未来をつなぐ。
言葉にならないリアルな
経験を学生時代に


