2022年度末の資産総額は、2,612億4,200万円で前年度末に比べ59億9,900万円増加しました。固定資産は、2,237億4,700万円となり、うち有形固定資産については、建物が大学の赤羽台キャンパスに新校舎HELSPO HUB-3建築や朝霞キャンパスに新弓道場建築、附属姫路中学高等学校で運動施設建築に伴い増加した一方で、朝霞キャンパスで新弓道場建築に伴い既存弓道場を解体したことによる減少のほか、赤羽台キャンパス新校舎HELSPO HUB-3の教室や図書館の什器、実験機器、運動器具といった教育研究用機器備品が増加したことなどにより、前年度末に比べ合計で73億8,400万円増加し、1,779億6,600万円となりました。特定資産は、赤羽台キャンパス新校舎建築工事費用の一部として第2号基本金引当特定資産を50億円、建設準備引当特定資産を30億円それぞれ取り崩したことのほか、減価償却引当特定資産は、大学で10億円、附属牛久中学高等学校で4,000万円を組み入れたことで10億4,000万円の増加したことなどにより、前年度末に比べ合計で65億8,500万円減少の449億1,800万円となりました。その他の固定資産は、前年度末に比べ1億8,200万円増加し8億6,300万円に、流動資産は現金預金が54億7,600万円増加した一方で、未収入金が3億7,800万円、立替金が3,600万円減少したことなどにより、前年度末に比べ合計で50億1,800万円増加し374億9,500万円となりました。

負債総額は211億2,900万円で前年度末に比べ17億8,200万円増加しました。固定負債は退職給与引当金が1億2,900万円増加したことにより90億9,500万円に、流動負債は未払金が12億8,600万円、前受金が4億3,100万円増加したことなどにより、前年度末に比べ合計で16億7,100万円増加し120億3,300万円となりました。

基本金は前年度末に比べ59億8,700万円増加して2,807億5,600万円となりました。このうち第1号基本金は赤羽台キャンパス新校舎HELSPO HUB-3建築工事や朝霞キャンパス新弓道場建築工事に係る組み入れや、施設の改修、機器備品など施設設備充実による取得などにより、前年度末に比べ109億8,700万円増加し2,667億9,500万円となりました。

資産総額2,612億4,200万円に対して、負債総額が211億2,900万円になったため、純資産は前年度末に比べ42億1,700万円増加し2,401億1,300万円となり、基本金が2,807億5,600万円であることから、繰越収支差額はマイナス406億4,300万円となりました。なお、今年度末における減価償却累計額の合計は900億9,800万円、基本金の未組入額は14億8,900万円となりました。

当年度の事業活動収入の合計は460億7,500万円で、教育活動収支の主な収入項目としては、学生生徒等納付金が前年度より7,600万円増加し353億5,500万円に、入学検定料などの手数料が大学の志願者数が減少したことにより前年度より1億6,600万円減少し21億3,400万円に、施設設備以外の特別寄付金や一般寄付金、現物寄付などの寄付金が前年度より4,000万円増加し3億2,900万円に、経常費等補助金が前年度より1億8,300万円増加し56億8,800万円になりました。

教育活動外収支では、受取利息・配当金が前年度より2億8,800万円減少し4億3,600万円に、その他の教育活動外収入では為替差益が1億8,200万円発生しました。

特別収支では施設設備に係る寄付金や現物寄付、施設設備補助金などのその他の特別収入が前年度より3,600万円増加し1億4,700万円になりました。

当年度の事業活動支出の合計は418億5,800万円で、教育活動収支の主な支出項目としては、人件費が前年度より1億2,100万円減少し217億2,600万円に、教育研究経費が前年度より7億9,100万円増加し180億4,900万円に、管理経費が前年度より1,600万円増加し17億1,100万円となりました。なお、全体のうち55億1,300万円は減価償却額になります。

教育活動収支差額に教育活動外収支差額を加えた経常収支差額は、前年度より8億3,700万円減少し44億2,900万円で、さらに特別収支差額の2億1,300万円を差し引いた基本金組入前当年度収支差額は、前年度より7,400万円増加し42億1,700万円となりました。基本金組入額を差し引いた当年度収支差額はマイナスの17億7,000万円で、翌年度繰越収支差額はマイナス406億4,300万円（支出超過）となりました。