Work Style
エムオーテックス株式会社 就職
私を取りまく仕事相関図
サイバーセキュリティに関するプロダクト開発・サービス提供などを手がけるエムオーテックス株式会社。私は同社にて、様々な企業・組織のシステムの安全を守るセキュリティエンジニアとして、外部から攻撃されやすい脆弱性(欠陥)を調べる「脆弱性診断」や、攻撃者目線で疑似攻撃を行いリスクを見つけ出す「ペネトレーションテスト(ペンテスト)」を行っています。
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高校時代はパソコンの基本操作すらおぼつかない状態でしたが、IT分野の可能性に魅力を感じ、情報連携学部に進学しました。入学後は、自分が使うロッカーの施錠・解錠のシステムを自らプログラミングするなど、実践的な取り組みを通じて基礎的な知識や技術を身に付けることができました。
英語のエラーコードを理解できるようになりたくて、授業と並行して力を入れていたのが英語の学習です。「東洋グローバルリーダープログラム」で「GOLD」の認定を目指して英語による授業科目を数多く修得し、「Toyo Achieve English英語講座」でマンツーマンの英会話レッスンを受講するなど、大学の様々なプログラムを積極的に活用しました。
情報セキュリティ分野との出合いは、3年次の授業で、ウェブアプリが外部からどの程度攻撃されやすい状態にあるかを分析する「脆弱性診断」に取り組んだことがきっかけでした。もっと詳しく知りたいと思い、現在の勤務先のインターンシップで脆弱性診断を体験したところ、大学の複数の授業で学んできた知識が一つにつながり、社会でどう活かせるのかをイメージできるようになりました。自分はプログラムのコードを書く「開発エンジニア」よりも、既存のアプリケーションやシステムの脆弱性(欠陥)を探し当てる「セキュリティエンジニア」のほうが適性がありそうだと気づけたことは、進路を考える上で大きな発見だったように思います。
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現在はセキュリティエンジニアとして、企業や組織のシステムやウェブアプリケーションに、外部から攻撃されやすい脆弱性(欠陥)がないかを調べる「脆弱性診断」や、攻撃者目線で疑似攻撃を仕掛けてリスクを見つけ出す「ペネトレーションテスト(ペンテスト)」を行っています。システムなどの脆弱性を見つけることは、それらをより安全にする上で非常に重要です。
セキュリティに関しては大学でも学んでいましたが、実務として取り組むと、ケースごとに様々な制約がある中でミスなく業務を遂行しなければならず、プレッシャーを感じる場面も多くあります。社会人となれば、新米エンジニアであっても一人前として扱われるため、ミスは許されません。万が一、脆弱性を見落としてしまうことがあれば、実際にお客さまのシステムがサイバー攻撃の被害に遭ってしまったり、システム停止によって多くの方のビジネス・生活にまで影響が及んでしまったりする可能性もあり、慎重さが常に求められます。
システムを守ることは、それを運営する企業や組織の信用を守ることでもあり、さらにはそれらの企業や組織に情報を預けている人々を守ることにもつながるため、セキュリティエンジニアは社会的意義が高い仕事だと感じています。脆弱性を発見できた時は誇らしく思いますし、企業や組織のご担当者様から「見つけてくれてありがとう」というお言葉を頂戴できた時は「この仕事をしていて良かった」という充実感を覚えます。
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現在は会社勤務の傍ら、東洋大学大学院情報連携学研究科で研究活動に取り組んでいます。今後の研究では、脆弱性診断の検査に使う新しいツールの作成に挑戦するとともに、最先端技術をいち早く取り込み、実用化を目指してセキュリティ技術の提案に取り組んでいく予定です。
IT/セキュリティ分野の技術の進歩は早いため、最新の情報を入手するには、自ら学びの場へ出かけ、社外の人と情報交換することが欠かせません。英語の論文や記事を読んだり、外国人の研究者の方と意見を交わしたりする際は、大学時代に英語の学習に力を入れた経験が活きていると感じます。大学院では「英語を使えて当たり前」という環境に身を置いているため、学生時代に英語による授業科目を修得し、「英語で」学ぶ経験をしておいたことが役に立っています。
セキュリティエンジニアとしての今後の目標は、技術に関する知識を深めて、より高度な診断ができるようになることです。情報セキュリティの欠陥にはタイプごとにCVE番号という識別番号が付けられており、世界で最初にその欠陥を発見するとCVE番号を取得することができるので、まずは新たな欠陥を発見してCVE番号を取得することを目指しています。多忙な大学生活を送ったことで身に付けた、時間を有効活用して学ぶ姿勢を活かしながら、人々が安心・安全に暮らせる社会基盤を支える「縁の下の力持ち」としてセキュリティエンジニアの仕事を極めていきたいです。
マイルールとそのルーツ
出勤時や家でリラックスする際に、電子書籍で参考書を読んだり、映画やアニメを見たりしています。
仕事がうまくいった時もいかなかった時も、同期や先輩と盛り上がって気持ちをリセットさせています。
繁忙期を乗り越えた後には、国内外に旅行に出かけて自分へのご褒美としています。先日は長崎のグラバー園に行ってきました。