「My Journey企画」のメンバーと
企画を成功させるため、毎日のようにミーティングをしていました。終了後は、全員が達成感で満ちあふれていました。
Career Design
コロナ禍の影響で対面授業が少なかった1年次に、学生が自ら企画立案・運営する「My Journey企画」で学生同士が交流できるオンラインイベントを実施。経済学部経済学科の授業では、中小企業の社長との意見交換を通じて中小企業が直面する状況の厳しさを知り、強い問題意識を持つようになる。大学で出会った人々に支えられた就職活動やベンチャー企業でのアルバイトを経て、地元の静岡銀行で中小企業の可能性を引き出す仕事がしたいと語る。
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銀行員の父と話をする中で経済や金融の分野に興味を持ち、経済学部を志望しました。大学進学を機に上京すると決めていたので、入学と同時に一人暮らしをスタート。自由である一方で、身の回りのことを全て自分でやらなければならないという緊張感もありました。
コロナ禍の影響で1年次はオンライン授業が多く、友人をつくりにくい環境でした。そのような状況下で知ったのが、多様な人と交流できる企画の立案・運営を学生自らが行う「My Journey企画」です。大学の募集に応募した学生の中から、学部も学年も異なる5人でチームが編成されました。私たちのチームはバーチャルオフィスの中で学生同士が交流できるオンラインイベントを企画しました。パソコン作業で原因不明のエラーが出て苦戦することもありましたが、イベントが無事に成功し、アンケートで「楽しかった」という回答を目にした時には大きな達成感がありました。
この企画を通じて、他学部の人と交流する中で多様な価値観を持つ人の存在を知ることができ、今なお交流が続く大切な友人と出会えたことは大きな収穫だと思います。参加者の方々に友達づくりの場を提供したいという思いがモチベーションとなり、自分は「誰かのため」に行動することにやりがいを感じると気づけたことは、就職先を考える上でも役立ちました。
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経済学部経済学科で熱心に取り組んだのは、3年次からの専門科目の学習です。ファイナンス論、ミクロ経済学、財政学など、初めて学ぶ内容ばかりで苦労したものの、オフィスアワーを活用して教授に質問したり、友人に不明点を聞いたりして理解を深めました。
特に印象に残っているのは「中小企業論」の授業です。中小企業の社長の方をお招きして意見交換をする中で、日本の中小企業は後継者が見つからずに廃業に追い込まれるケースが多いことを知り、「この現状を何とかしたい」という使命感に目覚めました。高校時代までは企業と聞くと大企業をイメージすることが多かったのですが、中小企業論を学んだことで、実際には様々な規模の企業が日本経済を支えていることが見えてきました。その視点を得たことで、自分は中小企業に近いところで可能性を引き出す仕事がしたいという夢を持つことができました。
企業に関する理解を深めるため、4年次の春からはベンチャーの人材会社で法人の課題解決に向けた提案を行うアルバイトも経験しました。人材採用に関して中小企業がどんな悩みを抱えているのかを企業の採用担当者の方から直接伺う貴重な経験ができたので、その経験を就職後に活かしていきたいと考えています。
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就職活動では自分の至らない点ばかりに目が向くこともありましたが、友人や大学職員の方など、大学で出会った「人」が支えてくれました。就職・キャリア支援室の職員の方が親身になって相談に乗ってくださったことには心から感謝しています。多い時は1日に3回の面接練習を行ったことで、万全の状態で面接に臨めるようになりました。
人と関わることで外に踏み出せるようになり、多様な人と交流する中で自分の進路が見えてくる。落ち込むことも多かった就職活動を通じて、そのことを実感しました。人に助けを求めることは自分の成長のために必要なことであり、周囲の人に「自分はこうしたい」という本音を伝えていけば、手を差し伸べてくれる人は必ずいます。問題に直面した時は、まずはその問題の本質を理解して、自分の違和感の原因を掘り下げることが論理的な問題解決につながるということも就職活動を経験したことで得られた学びです。
今後は銀行員として、静岡の地域企業を支えていきたいと考えています。地方銀行は融資を行うほかにも、人材・不動産・DXなどの様々な領域のコンサルティングや企業間のマッチングなど、事業領域が幅広い点が魅力です。大学での学びを通じて自分の中に芽生えた「中小企業の可能性を引き出す仕事がしたい」という思いを忘れずに、企業の方々から信頼していただける銀行員になりたいです。
企画を成功させるため、毎日のようにミーティングをしていました。終了後は、全員が達成感で満ちあふれていました。
なかなか仕事を覚えられず苦労しました。社会に出て働くことの大変さを知った経験です。
未知の世界に足を踏み入れ、海の広さに衝撃を受けました。知らない世界にもっと触れたいという思いが強くなりました。