大学3年でサークルの会長職に就く
サークルが抱える問題をどう解決するか!?試行錯誤した知恵を絞り出した貴重な経験です。
あなたの4年間のdotsはなんですか?
株式会社バンダイ 就職
高校時代に社会問題になっていた漫画のネット無断転載サービスについて、疑問を感じていたことから知的財産権を学ぶために東洋大学法学部に入学。3年次に会長職を引き継いだ卓球サークルを持ち前のアイデアを生かして廃部の危機から救う。ゼミで学んだ知的財産権の知識を好きなキャラクタービジネスの分野で活かしたいと思い、株式会社バンダイに入社を決める。いつか自社のキャラクターのテーマパークを作りたいという夢を抱く。
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大学では民法や行政法を中心に会社法や金融商品取引法などの企業法を専攻し、知的財産権に関する研究を行う音楽著作権ゼミに所属していました。そもそも法学部を目指そうと思ったのは、高校時代に社会問題にもなっていた漫画をネットに無断転載するサービスがきっかけです。漫画の海賊版配信はあきらかに違法なのに問題解決までに2年間近くかかっており、なぜすぐに取り締まれなかったのか?という疑問から法律を学んでみたいと思うようになりました。そこで、知的財産権を学べる数少ない大学ということで東洋大学に入学を決めました。この選択は今思えば正しかったと思います。他の大学も志望していましたが、そこには知的財産権を学ぶ機会はなく、知的財産権を学んでいなければ今の会社に興味を持つこともなかったと思うからです。今では、“どの大学に入るかではなく、どこで何をするのかが大事”だと思っています。東洋大学は資格試験への補助が整うなど環境に恵まれていて、私は専攻に関係するものも含めて6種の資格を取得しました。自分の行動次第で得られるものがたくさんある環境だと思います。
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3年次に卓球サークルの会長職を引き継いだのですが、引き継いだ日にサークルが金銭的問題を抱えていることを知りました。コロナ禍の影響もあって部員の数も減っており、「このままだと廃部になるかもしれない」と途方に暮れていましたが、「この逆境はいいネタになるかも」と発想を切り替えてサークルの立て直しに取り組むことにしました。部員を増やすために大学のホームページに簡単なサークル紹介動画を掲載しましたが、思ったような成果が得られず、ターゲットを数が限られている卓球経験者ではなく、未経験者にシフトすることにしました。サッカーやサーフィンなど人気のあるスポーツと比べて地味な印象のある卓球をどう魅力的に伝えるのかを試行錯誤した結果、アクションカメラの「GoPro」で卓球のスピード感やダイナミックな部分をプレーヤー目線で体験的できる動画を作成してアップすることに。その結果、部員も増えてサークルを存続することができました。会長を引き継いだときはどうなるかと思いましたが、どんな逆境も捉え方次第でチャンスになると思えた貴重な経験でした。
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学業やサークル活動と同じぐらい力を入れたのが就職活動です。他の大学に進学した高校時代の友人たちには負けたくないという気持ちや外資系企業に勤める父親の影響もあり、大手企業に就職したいという希望を大学入学時から抱いていました。当初は事業の壮大さに惹かれ、不動産開発などを手がけるデベロッパー企業を志望していましたが、インターンシップや採用試験を受けるなかで自分の強みである知的財産権の知識を活かせるエンターテインメント企業に志望を変更して対策を練りました。その一つに他の学生との差別化があります。他の優秀な学生と同じように学業や留学などいわゆる正攻法での“真面目な取り組みだけ“では差別化が難しいと考え、数十種類のアニメキャラクターの声マネの会得や、企業に合わせた独自のキャッチコピーなど、印象に残るために企業側から“おもしろい”と思ってもらえることは何かを考えました。そうした努力の甲斐もあり、第一志望のバンダイに合格することができました。しかし、道のりは決して順調だったわけではなく、秋冬のインターンシップと本選考を合計して100社以上の採用選考に落ちました。当初はさすがに落ち込みましたが、採用選考は受験料がかからない“無料で成長できるイベント”だと発想転換して取り組んできました。
サークルが抱える問題をどう解決するか!?試行錯誤した知恵を絞り出した貴重な経験です。
知的財産の知識を獲得したり、プレゼン能力を磨けたとても濃い時間でした。今の会社に入るきっかけにもなりました。
選考スケジュールをExcelにまとめたり、ES対策、筆記試験対策、面接対策などを徹底して全力で挑み続けました。