
複雑化した現代社会の課題に取り組むためには、一つの研究分野の知見だけではなく、
多分野の研究者がチームとなって課題に対峙することが必要です。
これまで分野横断的な研究を担ってきた「東洋大学重点研究推進プログラム」を起点として、
「東洋大学いのち総合研究機構」を新たに設置しました。
あらゆる「いのち」の調和を目指す研究を推進し、先進的な未来社会の創造に寄与します。
「いのち」が調和する未来社会の
創造に貢献
東洋大学いのち総合研究機構では、哲学者である創立者 井上円了の思想を踏まえた研究成果の創出・発信を目指します。重点研究推進プログラム等を通じて複数の研究分野を融合・連携させ、あらゆる「いのち」の調和を目指す研究を推進。哲学的な視点を加えた研究成果により、「いのち」が豊かに継承される社会の実現に貢献します。

分野横断的研究を全学的にさらに支援
東洋大学はこれまで「重点研究推進プログラム」を中心に、多分野の研究者が一つのチームとなって、社会に貢献する研究を進めてきました。新たに設置された「東洋大学いのち総合研究機構」ではそれをさらに組織的に推進していきます。各プログラムの採択や予算配分、評価はもちろん、各プログラム間の調整や助言などに主体的に関与。けん引役として高度な研究活動の展開を促し、社会変革・イノベーションの創出を目指します。

創立者 井上円了が提唱した「総合の大観(さまざまな分野の知識や文化、宗教などを総合的に理解し、物事を多角的に見ること、そしてその中で共通する根源的な真理を捉えること)」の精神を、総合的な研究態勢で体現します。
「相含」
大乗仏教と進化論哲学のハイブリッドとしての「相含」の哲学では、無機物、有機物全てが相互に依存し合う<いのち>の調和のビジョン。個々の存在は孤立して生存するのではなく、「相互相依存的」な調和関係の内にある。
「活眼活書」
自然環境の全ては「活書」(生きた書物)とされ、人間に多くを学ばせる教師であると位置付けられる。自然現象から学ぶための「活眼」を身につけるには、最先端の科学的知識の吸収が不可欠である。