2021年度 賃借対照表レビュー
資産の状況
2021年度末の資産総額は、2,552億4,300万円で前年度末に比べ37億7,500万円増加しました。固定資産は、2,227億6,600万円となり、うち有形固定資産については、大学で千葉県富津市に所有していた土地を売却したことにより土地が減少したこと、建物は赤羽台キャンパスで国際交流宿舎建築及び川越キャンパスで運動部合宿所増築に伴い増加した一方で、朝霞キャンパスで新校舎建築に伴い既存校舎を一部解体したことによる減少のほか、同解体に伴い構築物や機器備品を除却したことによる減少、赤羽台キャンパスと朝霞キャンパスに建設中の新校舎のための建設仮勘定の増加などにより、前年度末に比べ合計で66億6,300万円増加し、1,705億8,200万円となりました。特定資産は、第2号基本金引当特定資産を赤羽台キャンパス新校舎建築工事費用の一部として50億円を取り崩したことのほか、減価償却引当特定資産は、大学で20億円、附属牛久中学高等学校で1億4,000万円を組み入れたことにより21億4,000万円の増加、また老朽化建物の大規模修繕や建て替えの備えとして、大学で建設準備引当特定資産へ20億円を組み入れたことなどにより、前年度末に比べ合計で7億3,400万円減少の515億200万円となりました。その他の固定資産は、前年度末に比べ1,900万円増加し6億8,100万円に、流動資産は現金預金が17億9,300万円、未収入金が3億8,700万円、立替金が6,400万円減少したことなどにより、前年度末に比べ合計で21億7,200万円減少し324億7,700万円となりました。
負債・基本金の状況
負債総額は193億4,700万円で前年度末に比べ3億6,800万円減少しました。固定負債は退職給与引当金が4,600万円増加したことにより89億8,400万円に、流動負債は未払金が6億2,600万円減少し、前受金が2億3,500万円増加したことなどにより、前年度末に比べ合計で4億1,400万円減少し103億6,300万円となりました。
基本金は前年度末に比べ73億3,400万円増加して2,747億6,900万円となりました。このうち第1号基本金は赤羽台キャンパス国際交流宿舎建築工事や川越キャンパス運動部合宿所増築工事に係る組み入れや、施設の改修、機器備品など施設設備充実による取得などにより、前年度末に比べ123億3,400万円増加し2,558億800万円となりました。
収支差額の状況
資産総額2,552億4,300万円に対して、負債総額が193億4,700万円になったため、純資産は前年度末に比べ41億4,300万円増加し2,358億9,600万円となり、基本金が2,747億6,900万円であることから、繰越収支差額はマイナス388億7,300万円となりました。なお、今年度末における減価償却累計額の合計は856億8,700万円、基本金の未組入額は4億7,600万円となりました。
2021年度 収支計算書レビュー
収入の状況
当年度の事業活動収入の合計は462億600万円で、教育活動収支の主な収入項目としては、学生生徒等納付金が前年度より4億4,100万円減少し352億7,800万円に、入学検定料などの手数料が大学の志願者数が増加したことにより前年度より4,300万円増加し23億円に、施設設備以外の特別寄付金や一般寄付金、現物寄付などの寄付金が前年度より9,900万円減少し2億8,900万円に、経常費等補助金が前年度より3億6,700万円増加し55億500万円になりました。
教育活動外収支では、受取利息・配当金が前年度より3億8,800万円増加し7億2,400万円に、その他の教育活動外収入では為替差益が1億6,000万円発生しました。
特別収支では施設設備に係る寄付金や現物寄付、施設設備補助金などのその他の特別収入が前年度より1億200万円減少し1億1,100万円になりました。
支出の状況
当年度の事業活動支出の合計は420億6,300万円で、教育活動収支の主な支出項目としては、人件費が前年度より2億4,800万円増加し218億4,700万円に、教育研究経費が前年度より5億9,700万円増加し172億5,800万円に、管理経費が前年度より1億6,600万円増加し16億9,500万円となりました。なお、全体のうち53億9,900万円は減価償却額になります。
特別収支では、朝霞キャンパス新校舎建築工事開始に伴う既存校舎の一部解体等により資産処分差額が12億6,300万円発生しました。
収支差額の状況
教育活動収支差額に教育活動外収支差額を加えた経常収支差額は、前年度より2億4,300万円減少し52億6,600万円で、さらに特別収支差額の11億2,300万円を差し引いた基本金組入前当年度収支差額は、前年度より13億7,800万円減少し41億4,300万円となりました。基本金組入額を差し引いた当年度収支差額はマイナスの31億9,100万円で、翌年度繰越収支差額はマイナス388億7,300万円(支出超過)となりました。