THE FIRST STEP

第一志望に合格できなかった
挫折感から始まった大学生活。
ゼミでディベートに打ち込み、
誇れる自分に変わることができた。

神崎 杏実

経営学部 マーケティング学科 2025年卒業
埼玉県立浦和西高等学校 出身
株式会社NTTデータフロンティア 就職

INTRODUCTION

第一志望の大学への進学がかなわず、失意の中で東洋大学に入学した神崎杏実さん。自分を変えるために必死に勉強せざるを得ない環境に身を置こうと思い、他大学とのディベート大会に出場しているゼミを選択する。しかし、2年次のディベートは準備不足が原因で不本意な結果に。すぐさま3年次のディベートに向けた準備を開始し、チームメンバーがそれぞれの得意なことを活かせる環境づくりを心がけたことで、ゼミ史上初の優勝に貢献した。就職活動では、ディベートで身に付けた多角的な視点やプレゼンテーション能力を活かし、志望企業の内定を獲得。将来は責任あるプロジェクトを任されるような人材になりたいと語る。

4年間の変化
好奇心(積極性) 40%80%
ゼミのほかに、授業や就職試験のグループディスカッションでも自らリーダーや発表者に立候補し、積極的に取り組みました。
柔軟性(対応力) 60%90%
高校時代にケガをしながらも部活を続けたことに加え、大学で臨機応変な対応力が問われるディベートを経験し、柔軟性がさらに高まりました。
持続性(あきらめない気持ち) 85%90%
もともと根気強さはありましたが、4か月近くかけて取り組んだディベート大会の資料作りであきらめないことの大切さを改めて学びました。
楽観性(失敗に対する前向きさ) 70%80%
ディベートの練習では、失敗が多ければ多いほど改善点が見つかることを実感。失敗は次につながる貴重な経験だと思えるようになりました。
冒険心(挑戦する気持ち) 40%50%
私にとってはディベート大会への出場が大きな挑戦の一つでした。就職後を見据え、在学中から基本情報技術者試験に向けた勉強も始めました。
01

FIRST STEP

勉強せざるを得ない環境に身を置きたくて
ディベートに力を入れているゼミへ。

大学受験では残念ながら第一志望の大学への進学がかなわず、落ち込んだ気持ちを抱えたまま、東洋大学に入学しました。すぐに気持ちを切り替えられたわけではありませんが、「ここで行動を起こさなければ、私は自分のことを認められなくなってしまう」という危機感から、できるだけ厳しい環境に身を置いて勉強に打ち込もうと考えるようになりました。
2年次からのゼミを選ぶ際に重視したのも、「勉強せざるを得ない状況に自分を追い込んでくれる環境があるか」という点でした。所属先として選んだのは、1年次の授業で興味を持った消費者行動について学べるゼミです。そのゼミでは経営戦略をテーマにした他大学とのディベート大会を実施していて、「ここで学べば自分の力を伸ばせそう」と興味を持ちました。もともと私は人前で話をするのは得意ではなかったので、賛成・反対の立場に分かれて議論をするディベートに挑戦することで、堂々と意見を述べられるようになりたいという思いもありました。
2年次の秋に開催された1回目のディベート大会は、リモートでの開催となりました。4~5人のチームに分かれて準備を重ねてから本番に臨みましたが、いざ議論を始めてみると、相手チームからの反論を覆すだけのデータが揃っていないことが判明。不本意な結果に終わり、準備不足を痛感しました。

02

LITTLE CHALLENGE

チームメンバーそれぞれの得意を活かし、
準備を重ねて臨んだディベート大会で初優勝。

その後はすぐに3年次の春のディベート大会に向けた準備をスタート。チームメンバーと毎日のように顔を合わせながら、議題に関する情報収集や資料作成、相手チームの主張や反論を予想しての質疑応答の練習に取り組みました。ゼミのメンバーは、普段は他愛もない話で盛り上がれる友人ですが、ディベートの準備をする時は真剣な議論ができる頼もしい存在です。さまざまな意見を聞くことで、自分自身の視野を広げることができました。
チームとして最大限の力を引き出すには、メンバーそれぞれの得意・不得意を考慮して役割分担をするとともに、「あの人だったらどう考えるだろうか」という視点を持ち、自分にはない考え方や価値観を理解しようとする姿勢が欠かせません。私は自ら立候補して副ゼミ長も務めていたため、全体のスケジュール管理を行いながら、「ここまでにこういう議論を組み立てられるように、必要な情報やデータを集めよう」といった分かりやすい道筋を示すことも意識していました。
ディベート大会の準備に全力を注いでいたので、3年次の大会で初優勝を飾れたときの達成感は格別でした。メンバーとともに結果を出せたことがうれしかったですし、得た知識をしっかり活用できるように準備を重ね、人前で堂々と発表できる自分に成長できたことは大きな自信となりました。

03

PARADIGM SHIFT

ディベートで培ったチーム運営能力が
就職活動でも高く評価された。

就職活動では、ディベートで身に付けた多角的な視点や発想力、情報を正確に伝達する力などを活かせる環境で働きたいということを軸に、業界研究や会社研究に取り組みました。面接に臨む際は、ディベートの時と同様に入念な準備を重ね、面接官の方々に質問をしていただけるのが楽しみだと思えるようになりました。採用試験のグループディスカッションでは、チーム全体で最大限の成果を出せるように時間管理や役割分担を行い、ディベートでの経験を活かせたように思います。金融系のシステムなどを扱うIT企業への就職が決まったので、ITに関する最新の知識をアップデートしていけるように日々の学習を継続し、将来は責任ある大きなプロジェクトを任されるような人材になりたいと考えています。
挫折感を抱えながらスタートした大学生活でしたが、縁あって入学した東洋大学で出会った先生や仲間たちとともに学べたこと、語り合えたことは、私にとってかけがえのない経験でした。その経験は就職活動においても高く評価していただくことができ、大学時代に身に付けた力を活かして社会に貢献したいと思える自分に成長できたという自負もあります。東洋大学で充実した4年間を過ごせたことの誇りを胸に、これからも一社会人として成長を続けていきたいです。

MESSAGE

第一志望の大学に合格できなかった私にとって、大学受験は「挫折」と呼べる経験でした。でも、今から振り返ると、その挫折を経験したことで、将来どのような自分になりたいのかを真剣に考え、今やるべきことを行動に移せる自分に変わることができたように思います。大学生活は自分の心がけ次第でいくらでも充実したものにできます。就職活動で不安を感じた時は、周囲の人とのつながりを大切にしてください。私の場合は、就職・キャリア支援室の職員の方に相談に乗っていただいたり、先輩から話を聞いたりしたことが、就職活動の進め方を知る上でも不安を和らげる上でも役立ちました。自分がこれまでにやってきたことを振り返り、自分はどのようなことを通じて社会に貢献できるのかを考えてみると、エントリーシートでも面接でも説得力のあるアピールができるはずです。上手に人を頼りつつ、就職活動を楽しんでくださいね。