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香川県さぬき市とアイゼンシュタット市(オーストリア)との姉妹都市交流協力

香川県さぬき市とアイゼンシュタット市(オーストリア)との姉妹都市交流協力

代表教員:田中 雅敏

法学部法律学科

■活動内容

 本活動は、20191123日(土)に開催した「親子イベント」を活動のハイライトにしつつ、同時にオーストリア姉妹交流展示も行った。地方における一般市民レベルの国際交流の意識の水準や問題点についても知ることができた。
 まず、2019年6月17日(月)に、ゼミ生2名と教員1名の3名でさぬき市役所総務部男女共同参画・国際交流推進室の担当者を訪問し、(途絶えているという)さぬき市の国際交流の現状や、市が抱える外国人問題について聞き取り調査をした。その上で、11月のイベントについて打ち合わせをした。姉妹交流展の展示会場の選定(さぬき市役所ロビーに決定)も行った。結果をゼミに持ち帰り、情報共有をした。
 2019年11月22日(金)に、ゼミ生11名と教員1名の計12名がさぬき市入りし、イベントの準備をした。展示班(さぬき市役所)と親子イベント(さぬき市みろく自然公園)に分かれて作業し、最後に集結した。23日(土)は、午前の部・午後の部の二部制で各部親子10組に参加していただき(午前・午後を合わせて20組)、オーストリアのクリスマスリース制作をした。さぬき市が姉妹都市を結んでいるオーストリアのことも紹介する講座も設けた。予定通り、20組の参加があった。

■活動の成果概要

①地方自治体は、国際交流にあてられる職員の数が限られており、さぬき市も例外ではない。総務部内の職員が2名国際交流推進にあたっているが、それは男女共同参画の担当と兼務である。市民レベルでも、国際交流について関心や意識が高いとはいえず、国際感覚を涵養することは容易なことではない。そこで、本取組では、新しい文化に敏感で、またこれからの社会を担っていく小学生をターゲットにし、若年層からの国際感覚のつきあげを狙った。子供が関心を寄せれば、その親世代も刺激を受けるだろうし、SNSなどのネットワークを介してさぬき市民の意識も変わってくることが期待できる。本取組は、限られた人員で工夫されているが頭打ちとなっているさぬき市の国際交流を、大学の知をもって、さらに遠隔からサポートするものであり、本学の社会貢献活動に資するものであった。
②当ゼミは、ゼミ生のほとんどがドイツ語圏に生活した経験を持つ、オーストリア研究のゼミである。「日本を外から見た」自分たちの経験をもとに、さぬき市の小学生親子を対象にオーストリアを紹介する講座を行い、オーストリアのクリスマスリースを制作するイベントを催した。さぬき市の小学生たちにとっては、自分たちの町の姉妹都市のことや遠く離れた欧州の文化について、ヨーロッパを知る大学生が目の前におり、その人たちからレクチャーを受けることで、今後、同じように自分の目で世界を見てみたい、という気持ちになってもらえることを狙った。後日、イベントに参加してくれた小学生のうちの何人かからメールがゼミに届き、当日に制作したクリスマスリースを自宅で飾っている様子が送られてきた。小学生を呼び水に、まだほんの数歩ではあるが、国際交流への意識の高まりの萌芽を感じることができた。
③親子イベントの他、さぬき市役所本庁舎ロビーを提供していただき、「さぬき市・アイゼシュタット市交流史」と「オーストリア紹介」のパネル展示を行った。両市の交流は3年間ほど休止しているが、それまでは細く長く交流があったため、その歴史を紹介した。パネル展示については、掲示物やレイアウトなど、すべて遠隔でさぬき市に伝え、依頼することによって設置してもらうことも可能ではあったが、それではゼミの活動として不十分である。ゼミ生たちが自ら、「世界から見た日本」「世界の中のオーストリア」を見て感じた経験が、ダイレクトに展示に反映されていなければならず、それはゼミ生が現地に赴き、その場でさぬき市の空気感も感じながら作り上げるものでなければならない。ゼミ生が現地入りし、展示の設営や、イベントの対象者である小学生たちと直に向き合うことができたことが極めて重要である。

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