1. トップページ
  2. Research//研究
  3. 研究所・センター
  4. 東洋学研究所
  5. 研究発表会・講演会・シンポジウムのお知らせ
MENU CLOSE

研究発表会・講演会・シンポジウムのお知らせ

  • English
  • 日本語

研究発表例会

王守仁の聖人論
志村敦弘 院生研究員
 
禅宗清規における「交割」について
金子奈央 客員研究員(公益財団法人 中村元東方研究所 専任研究員)

井上円了の台湾巡講に関する新資料
佐藤 厚 客員研究員(専修大学特任教授)

「無著」作の『法随念注』に対する文献学的研究  
 ―「翻訳チベット語文献」の読み方―
堀内俊郎 客員研究員(浙江大学ポストドクター)

不愚法の二乗に関する解釈の変遷について
水谷香奈 研 究 員(東洋大学文学部助教)

日時:  2018年1月6日(土)午後1時より

場所:  東洋大学白山キャンパス 6号館2階 6203教室


 発表要旨「王守仁の聖人論」:
 古来より、儒教では孔子等の「聖人」がいかなる存在であるかについて様々な議論が展開されてきた。明代中葉に活躍した王守仁(王陽明)もその論者の一人であった。しかしその聖人論は彼が批判対象とした朱子学の開祖、朱熹のそれをはじめとして、従来の聖人論とは異なる独自のものであった。ではそれは一体どのようなものであったのか。本発表では、朱熹聖人論との比較もまじえながら王守仁聖人論の特色を明らかにしたい。

 発表要旨「禅宗清規における「交割」について」:
 中国で成立した諸清規には、役職の交代などに際して「交割」が行われるという記述が確認できる。これは、職位の交代の際などに公用物と私物とを区別することを指す語である。今回の発表では、公用物の有無について確認する「交割」について、その起源や罰則規定などにも着目し、叢林・寺院の経済的側面の一端について考察を加える。

 発表要旨「井上円了の台湾巡講に関する新資料」:
 明治44年、井上円了は全国巡講の一環として台湾を訪問した。台湾巡講の記録は円了が記した『南船北馬集』に収録されており、これに基づいた研究も行われている。今年、発表者は円了の動向を記した台湾発行の新聞『台湾日日新報』や円了の講演内容を記した雑誌記事などを調査し新たな資料を得た。本発表では、円了を迎えた台湾の人々の様子や、当時リアルタイムで話題となっていた千里眼について円了がどのように発言したかなど、従来知られていなかった台湾巡講の姿を紹介する。

 発表要旨「「無著」作の『法随念注』に対する文献学的研究 ―「翻訳チベット語文献」の読み方―」:
 無著(アサンガ)作とされる『仏随念注』『法随念注』『僧随念釈』という、もとはサンスクリットで書かれた文献が、チベット語訳としてのみ残っている。それらの文献と世親(ヴァスバンドゥ)作である『釈軌論(経典解釈方法論)』との密接な関連も、つとに指摘されている。本発表では、『法随念注』について、『釈軌論』『釈軌論注』との比較により、それが無著作ではないことを指摘する。さらには、正確に読まれることの少ないこの種の「翻訳チベット語文献」の読み方・扱い方についても論じる。

 発表要旨「不愚法の二乗に関する解釈の変遷について」:
 不愚法の二乗とは、声聞・縁覚でありながら大乗仏教に対して一定の理解や信解がある人々を指す。浄影寺慧遠や吉蔵の章疏では、大乗に転向する可能性を持った二乗(いわゆる不定種姓)とされるが、基は不愚法の定姓二乗が『法華経』を聴聞しているとの特異な解釈をほどこしたことが知られている。本発表では、隋から初唐期にかけての諸師の不愚法二乗観を概観し、その影響関係や、基の主張の背景にある『成唯識論』理解について考察してみたい。

 入場無料・予約不要 皆様のご参会をお待ち申しあげます。
 お問い合わせ先
 東洋大学東洋学研究所 〒112-8606 東京都文京区白山5-28-20  電話・ファクス 03-3945-7483