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第3回「哲学の日」を行いました

3月22日、東洋大学井上円了ホールにて、第3回「哲学の日」を行いました。毎年、学祖である井上円了先生の誕生月である3月に実施する、1年間の哲学的学習の集大成の日です。

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3回目となる今年は、700人の生徒で満席となったホールで、発表する生徒たちの「思い」が強く感じられる発表が多かったのが特徴でした。

 

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第1部冒頭で、まず「生まれくる命をめぐる対話」をテーマとした哲学ゼミのメンバーによる発表がありました。熊本の慈恵病院にある「こうのとりのゆりかご」を訪問し、関係する方々との勉強会、現地取材を重ねてきた生徒たちは、1年間、予期せぬ妊娠に悩む母親と生まれくる命の尊厳に、人として、社会としてどう向き合うべきか悩み続けました。「好みの問題と正しさを一緒にしてはいけない」「価値観の押しつけにならないように、でもみんなに自分のこととして考えてほしい」。学ぶ側から伝える側に変わったとき、メンバーの中には新たな葛藤が生まれました。限られた時間で自分たちが受け取ったものをどう伝えるか悩んだ末、2つのショートストーリーを結び付ける自作の物語で聴衆に訴えかけました。

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多くのメッセージを込めたムービーの最後は「今も将来も、この問題は私たちのすぐそばにあります」と結んでいます。聴衆に深い印象を残す発表となりました。

 

続いて刑事裁判傍聴学習会のメンバーによる発表です。今年は刑事裁判の傍聴に加え、教誨師や元刑務官の方をお迎えした学習会、東京拘置所の見学などを重ね、「刑罰の意味」や「人の更生に何が必要か」といったテーマについて学びを重ねてきました。傍聴を通して目の前の現実に粛然とした気持ちになった生徒たちは、語る言葉の手触りも自然と変わってきます。問題の争点を整理し、聴衆にわかりやすく伝えようとする努力が伝わる発表でした。

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休憩をはさんで第2部は、哲学エッセーコンテストの表彰式と、受賞者による発表です。今年は、日ごろあたりまえに見過ごしている言葉の意味を問い直した作品、等身大の悩みや心情を表現した作品などが優秀賞に選ばれました。発表後には、会場の生徒から「深く共感した」「はっとさせられた」といった言葉がつまったコメントカードが受賞者に届けられました。

※エッセーコンテストの結果はこちらからご覧いただけます。

 

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さらに第3部は、ゲストに元NMB48メンバーで哲学に関する書籍も出版されている須藤凜々花さんをお迎えし、トークセッションを行いました。哲学するタレントとしても知られる須藤さんは、東洋大京北生に向けて「哲学は社会の価値で自分を語るのではなく、自分の中に価値の基準を見出すものだ」と熱いメッセージを送ってくれました。後半のトークセッションでは会場からも大きな歓声や拍手が湧き起るほどの盛り上がりを見せました。

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哲学には、誰かが与えてくれる正解や答えはありません。この「哲学の日」から何を学び、自分を成長させるか、一人ひとりの思索に委ねられています。1年間の学びを振り返る「哲学の日」は、同時に新しい自分と出会う1日にもなっています。

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