石川末廣選手

2001年度経済学部卒業

“後輩に刺激を与えられるような 
 走りをみせたい。”

陸上・男子マラソン
石川 末廣選手
Suehiro Ishikawa

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石川末廣選手インタビュー

[2016年6月末現在]

東洋大学時代の思い出

 中学はサッカー部で、高校では陸上部に入りましたが、本格的に陸上に取り組んだのは、大学に入ってからなんです。東洋大学を選んだのは、高校の先輩が東洋大学に進学していたので先輩を追いかけて入った形でした。

 入学した時の主将は、いま東洋大学の監督を務めている酒井俊幸さんです。酒井さんは4年生の時はケガをされて箱根駅伝を走れなかったのですが、走れなくても言葉でチームを引っ張っていける主将でした。

 箱根駅伝は大学1・2年の時に走っていますが、思い出に残っているのは2年生の時です。復路の9区を任され、タスキを受けた時点で先頭とはかなりの差がついていて、僕が頑張らないと制限時間に間に合わず、10区へのタスキリレーが途切れてしまいそうだった。なんとかしたい思いが強すぎて、前半から飛ばした結果、15km過ぎからはヘロヘロになってしまい、タスキがつながらなかったんです。

 悔しかったですね。

 3年の時は箱根駅伝に出られず、4年生の時は主将になったのですが、予選会を突破できずに悔いが残りましたが、その思いが実業団でのキャリアにつながったのかなと感じています。

初マラソンは32歳

 大学を卒業してから、早い段階でマラソンに挑戦したいと思っていましたが、故障などもあり、ようやく初マラソンに挑戦したのが32歳の時でした。遅いですよね(笑)。

 それでも、「自分はしっかりと準備できれば、結果を残せる」という自負があったので、諦めずにずっと頑張ることが出来ました。
「マラソンの練習って、たいへんじゃないですか?」
とよく質問されますが、3か月間徹底的に準備をして、42kmを走り切った時の充実感、達成感は本当に素晴らしいものがあります。そうした感動を味わえるのが、マラソンの醍醐味と言えるんじゃないでしょうかね。

 2016年3月に行われたオリンピックの代表選考レースは6回目のフルマラソンでしたが、準備、戦略ともに今まででいちばんのレースが出来ました。

 その意味では「継続は力なり」という言葉を、身をもって証明できたかなと思います。

 今回、オリンピックの代表に選ばれてうれしかったのは、大学の同級生がお祝いしてくれたことです。遠くは長崎からも足を運んでくれた仲間もいました。みんなは、「まさか、やんちゃだった石川がオリンピックに行くとはな」と驚きつつも、よろこんでくれているのが分かって、感激しました。

東洋大学の卒業生として

 今の学生は箱根駅伝でも毎年上位に食い込んでいますし、本当に強くなりましたね。僕が卒業生と知って、「東洋大凄いですね」と声を掛けてくれる方も増えました。「僕の時は、それほどでもなかったんですよ」と内心、寂しい思いもありますが、後輩たちからは元気、そして刺激をもらっています。

 だからこそ、僕も後輩、そしてみなさんに刺激を与えられるような走りをオリンピックでお見せしたい。

 オリンピックは夢の舞台ですから、緊張するかもしれませんが、いつも通りの力を発揮すれば、良い順位がついてくるかな、と思っています。もちろん、勝負事ですから結果にこだわりますが、少しでも楽しんで走れたらいいなと考えています。

(interviewer 生島淳 / photo 小倉和徳)


プロフィール

石川末廣選手
石川 末廣(いしかわ すえひろ)
Honda陸上競技部所属(2001年度経済学部経済学科卒業)
1979年9月27日生まれ(36歳)
身長 169cm  体重 56kg
出身地 三重県
出身校 三重県立稲生高校

主な成績

2013年 びわ湖毎日マラソン 2時間09分10秒 6位
2016年 びわ湖毎日マラソン 2時間09分25秒 4位

自己ベスト

5000m 13分42秒64
10000m 28分07秒04
ハーフマラソン 1時間02分23秒
フルマラソン 2時間09分10秒

(2016年6月末現在)