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理工学部のグローバル教育(豆知識)

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英語辞書に関する豆知識

「英英辞書の実用的な利用法」 

最近は、電子辞書(electronic dictionary)を使っている人が多くなってきました。 印刷版辞書(printed dictionary)に比べ、携帯性に優れ、多種類の辞書の併用が容易で、さらに、検索スピードが格段と速いなどの特徴が、この傾向をより加速しているようです。 さらに、電子辞書にインストールされているさまざまな辞書を印刷版辞書で揃える場合と比べると、その価格が半分以下で済むといったリーズナブルな面も大きな特徴でしょう。 こう考えるといいことばかりで、本当に「ユーザーフレンドリー」な辞書だと思うかもしれません。でも、電子辞書の利用者が、みんなこういった特徴を十分に活かしているのでしょうか。 どうもそうではなさそうです。 所有していることだけ満足していて、有効に利用していないケースが目立っています。 そこで、電子辞書の有効利用の一環として、英英辞書(English-English dictionary)の実用的な利用法の一つを紹介しましょう。
印刷版で英英辞書を持っている人はどれくらいいるのでしょうか。 恐らく、ごく僅かではないかと思います。 英英辞書が必ず入っている電子辞書の利用者は、一応英英辞書を所有していることにはなりますが、実際に利用している人は少ないでしょう。 そこで英英辞書を敬遠する理由を尋ねてみると、「調べた単語の語義(意味)を説明している英語に知らない単語が出ているので、それをまた調べることになり、そしてその単語の語義の説明の英語でまた知らない単語がでてきて………」などといった、不満とも絶望とも言える声をよく耳にします(もっとも、一度も利用しないで、始めから敬遠している人のほうが多いようですが)。 でも、本当にこんなに使いづらいのでしょうか。 

次に、演習形式で、英英辞書の効果的な使い方の一例を紹介しましょう。先ずは、(1)~(3)の英文のカッコ内に、日本語の内容に合うように、「切る」という意味の動詞を1語ずつ入れてみて下さい。

(1) ( ) the bread into five. (パンを5枚に薄切りにして下さい)

(2) ( ) the board over there. (向こうにある板をのこぎりで切って下さい)

(3) ( ) the onion with care. (注意して玉ねぎをみじん切りにして下さい)

これらの指示を与える相手は、例えば、日本の会社の外国にある現地工場のスタッフとしてみましょう。
言葉も文化も風習もすべてが異なり、英語という共通語だけでコミュニケーションをしていると考えてみてください。 尚、現地工場に「パンを切れ」などと指示するのも不自然ですが、その点は軽く流して下さい。
(3)の文で、「注意して」の意味で"with care"を使っていますが、これはマニュアルなどの実務文書で主に使用される表現です。
「切る」だから"cut"だ、ということぐらいは辞書を使わなくても思いつくでしょう。 そこで、

(4) Cut the bread into five.
(5) Cut the board over there.
(6) Cut the onion with care.
と、すべて"cut"にしたとしましょう。 文法的には間違えではないので、一応マルはもらえそうですが、実際にこれで指示を与えてみるとどうでしょうか。 相手が状況を十分に認識していない限り、(4)では、不均一にパンが分割され、(5)では、手や足で板が割られ、(6)では、玉ねぎが丁寧に二等分される、といった指示内容とは異なる反応を想像することは難しくないでしょう。 実際の作業現場でこのようなことが起こったら、大問題になることでしょう。

そこで、和英辞書(Japanese-English dictionary)を利用して、「切る」に対応する英語にはどんなものがあるか調べてみることにします。 すると、「パンや肉を薄切りにする」という場合は"slice"、「のこぎりで切る」は"saw"を使うということがわかりました。 和英辞書では、このように、場面に応じた適切な単語を選ぶことができます。 でも、「みじん切り」に相当する単語が見つかりません。 「細かく切る」ということで、"mince"と"chop"があるということまでは確認できたのですが、どちらにするのか決め手がありません。 このような時は、これらの語を英和辞書(English-Japanese dictionary)で調べてみるとよいでしょう。 両者の違いがわかるヒントが得られることが多いはずです。 しかし今回は、残念ながら、どうもはっきりした違いがわかりませんでした。 ここで、英英辞書の登場となります。

英英辞書を利用するというと、ついつい構えてしまいますが、もっと気楽に使えばいいと思います。 先ずは、"mince"と"chop"を英英辞書で引いてみましょう。 といっても、そこに書かれてあることを墨から墨まで読んでいく必要はありません。 第一語義(最初の意味)だけに注目するようにしましょう。 電子辞書に入っているものはすべてそうですが、(学習型)英英辞書では、英語圏で現在最も一般的に使われている意味や用法から順番に書かれてあるのが普通です(語義も、簡単な語句で普通は説明されています)。 ですから、第一語義を調べることで、その語の実用的な情報の多くが入手できるのです。 

それでは、上の"mince"と"chop"の第一語義を調べてみましょう。

(7) mince: cut up (meat, bread, etc) into very small pieces
(8) chop: cut by striking with a heavy, sharp tool, such as an ax
すなわち、
(7)'mince:(肉やパンなどを)細かく切り刻む   
(8)'chop: 斧などの重くて鋭い刃物を使ってたたき切る

となります。 尚、"chop"にも「細かく切る」といった語義はでていますが(普通は"chop up"という形で)、2番目以降の語義となっています。 これより、「みじん切り」に最も対応していると思われるのは"mince"ということになります。 

従って、(1)~(3)のカッコに入るのは、

(1)'(Slice) the bread into five.
(2)'(Saw) the board over there.
(3)'(Mince) the onion with care.

となります。

以上、英英辞書の実用的な利用法の1つを紹介してみましたが、いかがでしたか。 このような使い方なら、そんなに負担にもならないと思います。 是非とも、実行してみて下さい。 

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