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大使リレー講義「エチオピア連邦民主共和国」(2013年)

English (TOYO Global RDS)

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2013年12月19日(木)、「2013年度国際地域学部大使リレー」の第3回講義が開催されました。
今回、貴重なお話をお聞かせくださったのは、駐日エチオピア連邦民主共和国大使館の特命全権大使であるマルコスタクレリケ(Markos Tekle Rike)閣下です。当日は、本学学生や教職員約70名が大使をお迎えしました。

大使写真 

講義はまず、パワーポイントを使用した地理と文化の概要説明から始まりました。エチオピアは「アフリカの角」と呼ばれるアフリカ大陸東端の半島の中心に位置し、スーダン、エリトリア、ジブチ、ソマリランド、ソマリア、ケニアと国境を接しています。国土の大半が高地にあるため過ごし易い気候です。ナイル川からの豊富な水資源に支えられ、国内には多くのダムがありクリーンエネルギーの発展に役立っています。また、2025年までにゼロエミッション国家になることを目指しています。現在10のUNESCO遺産と、20の国立公園を保有しています。国立公園は今後更に対外的なプロモーションが実施されることが期待されています。 

エチオピアには80の言語があり、国民は平均して2言語を話します。大使自身も4つの言語を話すことが出来ます。また、同国はアルメニアの次にキリスト教を公式に受け入れた国です。国民の60%がキリスト教、34%がイスラム教で、2つの宗教信者は共存共生に成功しています。つまり、家族内に異なる宗教信者がいても問題ないということです。アラビカ種は最古のコーヒーとされ、国内南西部で古くから栽培されてきました。日本で茶道に当たる「コーヒーセレモニー」は、エチオピア人には欠かせない文化の一部で、地域の人との社交場として重要な役割を果たします。そのため国内生産されるコーヒーの70%が国内で消費されます。 

次に話題は政治経済に移りました。エチオピアは二院制の議会、および複数政党制を導入しており、政府は近年政情の安定に成功しています。しかし民主主義の成熟には更に時間が必要です。エチオピアにはアフリカ連合や国際連合アフリカ経済委員会など国際組織の拠点があり、ニューヨーク、ワシントンDC、ロンドンに続く重要な外交拠点となっています。肥沃な土地と豊富な水資源のお陰で、農業、畜産業、漁業、園芸、養蜂業、林業などが発展しています。しかし、複雑な地形によりインフラ整備が困難で、かつ最新技術の導入も遅れていることから、今後の更なる発展が課題となっています。 

講義の終盤で大使は1935年に始まった二国間の政府や民間レベルで発展した友好関係についてご紹介されました。エチオピアにかつて存在した皇室と、日本の皇室との間で積極的な交流が図られました。日本政府の支援による「持続的な改善」を意味するKAIZEN手法の導入により工業の生産性が向上しています。しかし現在もなお、エチオピアに進出する日本企業は少ないため、今後更なる投資を期待されているとのことでした。また、我々日本人はコーヒーをはじめとするエチオピア産の製品や商品を購入したり、旅行したり、エチオピアの世界遺産などをPRすることでエチオピアの発展に貢献できるとお話されていました。 

後半の質疑応答では、「環境」をキーワードに「ごみ処理問題」や「クリーンエネルギー」などについて学生から質問が上がりました。水力、風力、地熱といった既存の豊富な資源を利用すれば環境にやさしく、より低コストで持続的なエネルギー供給が可能になると強調されていました。また、エチオピアは消費大国ではなくゴミの排出量は少ないが、工場などから排出されるゴミについては各機関が責任を持って処理するよう政府が指導しているとのことでした。 

参加者からは、エチオピアがクリーンエネルギーの先進国であることや、日本と古くから友好関係があることなど初めて知ることが多く、今後更にエチオピアについて学びたいとの声が上がりました。限られた時間の中で、次々に質問が上がり盛況のうちに講義が終了しました。

講義風景

駐日エチオピア大使館ホームページ(外部サイト)

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