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大使リレー講義「パキスタン・イスラム共和国」(2013年)

English (TOYO Global RDS)

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2013年10月31日(木)、「2013年度国際地域学部大使リレー」の第1回講義が開催されました。
今回、貴重なお話をお聞かせくださったのは、駐日パキスタン・イスラム共和国大使館の
特命全権大使であるファルーク・アーミル(Farukh Amil)大使です。
当日は、本学学生や教職員約110名が大使をお迎えしました。 

大使のみ   集合写真

講義はまず、パワーポイントを使用した歴史と地理の概要説明から始まりました。
パキスタンは、南アジア、中央アジア、中近東の分岐点に位置するため、周辺諸国から文化や宗教など
様々な影響を受けながら発展してきました。国内北部はヒマラヤ、カラコルムなどに代表される山岳地帯、肥沃な土地の広がる東部、豊富な資源のある西部、アラブ海に面する南部など、様々な風景を見ることが出来ます。 

次に、気候変動と自然災害についてのお話がありました。パキスタン北部の山岳地帯には、大陸プレートが集中しており2005年のパキスタン大地震を始め、地震が頻発しています。また森林破壊により洪水が頻発しています。2010年のパキスタン大洪水はSlow Tsunami(時間をかけて広範囲に広がる津波)により甚大な被害をもたらしました。
発展途上国は人的、物的、財政的な資源に乏しく、自然災害から復興するには膨大な時間を要します。
そのため、日本を含む先進国からの技術支援、財政支援、知識の共有が災害対策として重要な役割を果たすこと、また国際社会、特に若い世代が一体となって災害対策に取り組む姿勢が必要であると強調されていました。 

パキスタンの特産物として、新鮮な野菜、果物、ミルク、チーズなどがあり、ほとんどが西洋諸国に輸出されています。自然肥料や伝統的な農法を用いて小規模に栽培していて、特に日本市場にも近々流通する予定のマンゴーは、とてもお勧めとのことです。また、多くの登山、トレッキングスポット、歴史的な遺跡、美しい田舎風景、大都会、伝統工芸など、様々な顔を持つパキスタンの観光資源を、写真を使用しながら説明されました。
また、パキスタンはPKO(国際連合平和維持活動)で、世界の様々な紛争地域の平和維持に貢献していることもご紹介されました。 

日パ関係については1951年のサンフランシスコ講和会議で、独立後間もないパキスタンが「国際社会は日本を尊重すべき」と日本を擁護する立場を取ったことに始まり、先日安部首相が国連総会に出席するため訪米した際には現首相のシャリフ氏と首脳会談を行うなど、政府要人レベルで60年以上におよぶ友好関係が続いています。
先に実施された選挙では、日本政府は選挙監視団を派遣して公正な選挙の実施に協力しました。
また、日本からJICA(国際協力機構)やJETRO(日本貿易振興機構)を通じた経済、教育、インフラ、保健衛生などの支援や交流なども積極的に行われています。また、多くの大手日系企業がパキスタンに進出しており、特にインターネットアクセスのある若者にはブランド力があり品質の高い日本製の製品が人気を博しています。 

後半の質疑応答では、「女性」をキーワードに教育環境や社会進出、経済的支援についての質問が多数ありました。また、治安、イスラム教、日パの大学間の交流状況、バングラディッシュとの外交関係など、様々な質問が学生や教員から上がり、大使は各質問に対し、具体例をもとに丁寧に回答されていたのが印象的でした。
特に集中した女性についての質問については、女性首相やその他の政府要人や外交関係の重要ポストへの女性就任例も多数あり、性別ではなく能力があればチャンスは平等に与えられると強調されました。

参加者からは、マスコミなどを通じて過去に得ていたパキスタンに対するネガティブなイメージが、
講義を通じて劇的に変わり、いつかパキスタンを訪問してみたいという感想が多く上がりました。
また、英語力をより研鑽して次回以降の講義で大使に直接質問し、内容理解を深めたいという声もありました。積極的な質問の結果少し時間が押すほど、熱気に溢れる講義となりました。                                                   雰囲気

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2回目以降の予定:
日時:11/14(木)(モルディブ) & 12/19(木)(エチオピア) 10:40AM-12:10PM
場所:白山キャンパス 1号館2階 1203教室
どなたでも講義にご参加いただけます!