No.08

世界最古に込められた人々の祈り ヤマタノオロチ meets ボクシング 世界最古に込められた人々の祈り ヤマタノオロチ meets ボクシング

凶暴な姿だけで判断しないで!

ヤマタノオロチって?

『古事記』『日本書紀』に登場する、八つの頭と八つの尾を持つ大蛇。古事記は712年ごろに誕生したとされていることから、「日本最古の妖怪」として考えられている。また、古代日本における一部地域では、ヤマタノオロチは雨や水をつかさどる神であり、氾濫を繰り返していた島根県の斐伊川が鎮まるよう民間信仰もあったと言われているが、現代では凶暴な大蛇として表現されることが多い。

参考:戸部民夫『日本神話―神々の壮麗なるドラマ』、新紀元社、2003年

基礎情報
ヤマタノオロチ
[大きさ] 山8つぶん 
[出没場所] 川辺 
[苦手なもの] お酒

ヤマタノオロチが解説! ボクシングにまつわる世界最古のはなし ヤマタノオロチが解説! ボクシングにまつわる世界最古のはなし

オリンピックの競技の中で、「人類最古」にまつわるスポーツといえばボクシング。ボクシングも、ギリシャ神である「アポロン」が創始者であるという研究や、エジプトの壁画、ギリシャの遺跡からそのモチーフが発見されていることから、「人類最古の格闘技」という説もある。両手を使った殴り合いのスポーツと考えられることもしばしばあるが、ボクシングが生まれた古代ギリシャでは現代とは違う目的で競技が行われていた。競技場となるリングは生贄を捧げる祭壇であり、競技自体も鍛え抜かれた肉体とそこから生み出される技をギリシャ神に捧げる神事だったと言われている。

【参考】桜井万里子編『古代オリンピック』2004年、岩波新書

スポーツを哲学する! 東洋大学 ボクシング部の取り組み 東洋大学ボクシング部 堤 駿斗 スポーツを哲学する! 東洋大学 ボクシング部の取り組み 東洋大学ボクシング部 堤 駿斗

神事というほどではありませんが、私にも勝つための願掛けとして行っている「ルーティン」があります。それは、リングに入る前に高くジャンプをして、かかとから着地するという動作です。試合の前は緊張するせいか足に力が入らず、ふわふわと浮くような感覚があります。パンチだけではなくフットワークでも試合の勝敗は大きく変わります。足が動かないのでは優位に試合を運べないため、「いつもと同じ感覚に戻す」というイメージで、強く着地することを心がけています。ルーティン以外にも、ボクシングにおいて試合に挑むにあたって欠かせないのが減量です。ボクシングでは体重別に階級が細かく定められています。規定の重量を超えないように試合日から逆算して減量し、試合の前日に行われる計量をクリアして初めて試合に出場することができるのです。私の場合は、脂質を抑えることを意識し、タンパク質と炭水化物を中心とした食事を摂るようにしています。これにより、ある程度の体重は落ちますが、調整の最終段階では体重も落ちにくくなるため、炭水化物も摂取を控えます。減量中はエネルギーがあまり無い状態で練習をしなければならず、つらく感じることもありますが、監督や家族からのアドバイスが常に私を支えてくれています。

堤選手のインタビューはこちら!
BACK
TOP

妖怪イラスト:伊野孝行
(イラストレーター・東洋大学法学部卒業生)