No.02

スピードの秘訣は迷信を解き明かす探究心 鎌鼬 meets 陸上競技短距離走 スピードの秘訣は迷信を解き明かす探究心 鎌鼬 meets 陸上競技短距離走

つむじ風にはご用心!

鎌鼬って?

目に見えないスピードで、風のように人を切りつけると考えられていた妖怪。気がつかないうちに怪我をしていたときや、転倒した際の傷が鎌で切られたような形をしていたときに、「かまいたちに切られた」と信じられてきた。明治時代以降、研究の対象となり「真空状態での怪我」「竜巻との遭遇」と言われていたが、降雪量の多い地方で伝承がさかんだったこともあり、現在ではあかぎれを指すという説が有力である。

参考:千葉幹夫『妖怪お化け雑学事典』講談社、1991年/村上健司『妖怪事典』毎日新聞社、2000年

基礎情報
鎌鼬(かまいたち)
[大きさ] 30cm 
[出没場所] 豪雪地帯 
[性格] 恥ずかしがり屋

鎌鼬が解説!陸上競技短距離走にまつわる迷信のはなし 鎌鼬が解説!陸上競技短距離走にまつわる迷信のはなし

「スピード」を競うオリンピック競技といえば「陸上競技短距離走」。短距離走も、速く走るためのさまざまなコツやトレーニングが提唱されているが、中には「裸足で走る」「輪ゴムを足につける」といったものも存在する。しかし、これらに万能な正解はなく、走る人それぞれの骨格や筋力に合わせた走り方が必要。選手の筋肉量から骨の太さまで科学的に分析し、走りを追究する「スポーツバイオメカニクス」の観点が、近年では主流になっている。

【参考】LINK UP TOYO スポーツを楽しむ【速く走る方法】日本で初めて100m9秒台を記録した桐生祥秀選手の指導者・土江コーチに聞いてみた!

スポーツを哲学する! 東洋大学 陸上競技部短距離部門 土江コーチの哲学 東洋大学陸上競技部短距離部門 コーチ 土江 寛裕 スポーツを哲学する! 東洋大学 陸上競技部短距離部門 土江コーチの哲学 東洋大学陸上競技部短距離部門 コーチ 土江 寛裕

ウサイン・ボルト、ジャスティン・ガトリン、古くはカール・ルイスなど、世界を魅了するトップ選手の走りもみんな一様ではなく、それぞれ特徴的です。日本人のトップ選手も同様で、日本人初の9秒台のタイムを出した桐生祥秀選手とその他のトップ選手を比較しても、それぞれ特徴的で、それぞれの身体に合った走りをしています。つまりトップレベルになってくると「正しい走り方」という正解はなく、その選手流の走り方を追求する必要が出てきます。桐生選手の場合の武器は硬い足首で、それを使って爆発的な力を地面に伝えることができます。その長所である脚の機能と上半身の動きを連動させたり、骨盤を交互に前へ出す動きを習得するために、ボクシングのトレーニングを実施しました。ボクシングはスプリントとは全く繋がりのないスポーツのようですが、身体の使い方に多くの共通点があり、桐生選手にとって新しい動きを身につけさせることができました。それによって9秒98というタイムを実現したのです。

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妖怪イラスト:伊野孝行
(イラストレーター・東洋大学法学部卒業生)