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必要なのは煩悩に打ち勝つメンタル力 垢嘗 meets アーチェリー 必要なのは煩悩に打ち勝つメンタル力 垢嘗 meets アーチェリー

汚い風呂に出るって思ってるでしょ?

垢嘗って?

風呂場に溜まった垢を舐めて生きる妖怪。江戸時代、「垢」には心の穢れや煩悩も含まれると考えられていたことから、穢れの溜まる場所や、煩悩だらけの人の元に現れると言われていた。現代では「汚い風呂場に出る」妖怪だとされるが、穢れを溜め込んではいけない・煩悩にとらわれてはいけないという教訓から生まれた。

参考:村上健司『妖怪事典』毎日新聞社、2000年

基礎情報
垢嘗(あかなめ)
[大きさ] 40~100cm 
[出没場所] 煩悩のあるところ 
[好物] 人間の雑念

垢嘗が解説!アーチェリーにまつわる煩悩のはなし 垢嘗が解説!アーチェリーにまつわる煩悩のはなし

「煩悩」にとらわれないことが結果を大きく左右するオリンピック競技といえば、「アーチェリー」。アーチェリーはほんの少しの雑念が大きく勝敗を分けることもある、集中力・精神力が問われる競技である。70m先の的に矢を当て、得点が高い選手が勝利というルールの競技ではあるが、相手との駆け引き、矢を放つときの集中力など、精神力がものをいう。どんな状況でも平常心を保つため、トップ選手は呼吸法やイメージ法など、さまざまなメンタルトレーニングをこなしている。

【参考】東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 競技一覧

スポーツを哲学する! 東洋大学アーチェリー部の取り組み 東洋大学アーチェリー部 監督 石河由樹子 スポーツを哲学する! 東洋大学アーチェリー部の取り組み 東洋大学アーチェリー部 監督 石河由樹子

アーチェリーの試合では、敵対する選手と交互に行射(=矢を射ること)を行います。当然ながら相手選手の表情や姿、そして的も視界に入ってくるため、相手の成績に心を奪われたり左右されたりしないように、自分自身の気持ちを長時間に渡って冷静に保ち続けなければなりません。それが好成績を収めるためのポイントです。

当部では、部員各自の練習はもちろんのこと、全体練習時には試合形式を用いて部員同士で競い合うことや他大学との練習試合をできるだけ増やすことにより、勝負へのこだわり、強い精神力を養う機会を持つように取り組んでいます。試合経験を積むことは、試合の雰囲気や緊張感を体感し、リーグ戦を始め、全日本クラスや国体等、重要かつ大規模な試合においても実力が十分に発揮できるように「心」を鍛えています。また、部員同士で相互の行射についてフィードバックし合う時間を設け、自分では気づかない長所・短所を知り、より良い結果を導き出せるよう、勝負への意識と技量を高め合う練習を行っています。

更に、部員各人のメンタル強化へ向けての取り組みとして、練習および練習試合中における「心の平常と緊張」「心の平静と動揺」について、敢えて深慮させるためのシナリオを設定したり、個人や全員で振り返る時間を設けたりしています。「人の心」「選手の気持ち」は一刻一刻変化しています、大事な試合において、射手の持っている実力を思う存分に発揮させること、あるいは実力以上の力を如何にして引き出すことができるかが勝負の分かれ道、「勝敗の鍵」となります。

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妖怪イラスト:伊野孝行
(イラストレーター・東洋大学法学部卒業生)