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文学部の外国語教育「ドイツ語」

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ドイツ語とドイツ語圏文化

(さて、どこの街並みでしょう?)(さて、どこの街並みでしょう?)

ドイツと聞いて思い浮かぶもの。サッカー? ビールにソーセージ? ベルリン・フィル? ポルシェにBMW? ベルリンの壁? それとも、中世の面影を残す街並み? グリム童話とメルヘン街道? 黒い森? 環境先進国ドイツ? ハプスブルク家ゆかりのオーストリアや「ハイジ」の故郷スイス、「ルパン三世カリオストロの城」のモデルとなったというリヒテンシュタインでも実はドイツ語がつかわれています。最近では、ドイツと聞いて「進撃の巨人」を思い浮かべる人も増えてきているようですね。

ドイツ語を公用語として話す地域を「ドイツ語圏」とよび、ドイツ、オーストリア、スイス(約70%の地域)、リヒテンシュタイン、ルクセンブルクなどの国々がそこに当てはまります。ドイツ語は約1億2千万人の人びとに使われているといわれ、世界の言語使用順位では10位前後、ヨーロッパ内での言語使用順位はロシア語に次いで第2位です。また、EU内ドイツ経済の影響で、地中海、エーゲ海、黒海沿岸の観光地でもドイツ語が通用するところが増えてきています。

ドイツ語はまず、(1)発音が明瞭で日本人向きです。ローマ字式の発音が多く、感覚としてはカタカナ読みでも通じるところがあります。また、(2)文法が明快です。覚えることが一見多く感じられますが、逆に例外が少なく、文章構造が明快です。さらに、ドイツ語は、英語やオランダ語と同じゲルマン語派西ゲルマン語群に属していることから、(3)英語の知識をうまく利用した習得の仕方も可能です。ただし、この点は英語が得意な人に有利ということをいいたいのではありません。英語が得意な人はその知識を生かして習得が可能です。英語とドイツ語の比較は、はまると面白いです。そして英語が不得手の人は、英語とは別の外国語を学んでみることで、英語苦手意識をリセットし、新たな視座へと一歩を踏み出すこともできるのです。つまりドイツ語は(あるいは英語以外の外国語習得は)、英語を苦手としている人にとっては、(4)自分と英語との関わりを見直すためのツールともなりえるでしょう。

日本は明治時代以来、ドイツ語圏文化から、特に哲学、文芸、音楽、美術、建築、デザイン、法律学、経済学、社会学、歴史学、教育学、医学、自然科学、産業技術、スポーツ等の分野で、はかり知れないほどの大きな影響をうけました。これは明治政府が諸学をドイツ語圏に学ぶことを奨励したことがきっかけになっています。明治時代に外国に留学した人のうち、ドイツ語圏に留学した人はその80%ともいわれ、明治期の日独交流の一端は、森鷗外の『舞姫』にも垣間見ることができます。ゲーテやグリム兄弟が愛したドイツ語を一緒に学んでみませんか?グリム童話をドイツ語で読んでみませんか?1、2年の学習でドイツ語検定3級〜5級の力が身につくでしょう。そうすれば、生のドイツ語にふれる有意義なドイツ旅行ができるでしょうし、短期留学も夢ではありませんよ。

 

ドイツ語学習の流れ

【ドイツ語ⅠA(初級文法)】
担当教員やテキストによって多少の違いはありますが、ABCの発音から接続法(英語の仮定法)の直前まで、ドイツ語初級文法を1年間30回の授業で教授します。平易なドイツ語の文章を、辞書で引けば一通り解釈できるために必要な文法の知識を習得することを目指します。

【ドイツ語ⅠB(初級コミュニケーション)】
ドイツ語の正しい発音を実践的に身に着けていく授業です。ドイツ語で歌を歌ったり映画を見たりするなど、担当教員によって少し異なりますが、ドイツ語圏の文化や現代事情も学ぶこともできます。ドイツ語圏への留学あるいは旅行の際に役立つ実践的ドイツ語を身に付けましょう。目標は、「ドイツ語を少なくとも聞き取れるようになろう!」です。聞き取れるようになれば、話せるようになります。

【ドイツ語ⅡA(講読)】
「ドイツ語ⅠA/B」の単位取得者を対象とする科目です。ドイツ語の発音の総仕上げを行いながら、中級程度のドイツ語の訳読を中心に授業を進めます。テキストは担当教員によって違いがありますが、童話、小説、エッセイ、各種論文などを読みながら、ドイツ語とその文化への理解を深めていきます。

【ドイツ語ⅡB(コミュニケーション)】
「ドイツ語ⅠA/B」の単位取得者を対象とする科目です。発音の総仕上げを行い、会話、聞き取りなどコミュニケーション能力の向上も図りながらドイツ語とその文化への理解を一層深めていきます。テキストは担当教員によって違いがありますが、主として会話・作文教材、またはドイツ語圏の風土・風習・日常生活・旅行などの教材です。

【ドイツ語ⅢA(中級講読)】
ドイツ語履修歴一年以上の学生を対象とする科目で、基本的には「ドイツ語ⅡA/B」で学んだことを生かし、小説、エッセイ、各種論文等を読み、独力で専門書を読むための基礎力を養うことを目的としていますが、「ドイツ語ⅠA/B」のみの知識でもがんばれば受講可能です。ドイツ語検定試験、大学院受験を目指している人はぜひ受講してください。

【ドイツ語ⅢB(中級コミュニケーション)】
ドイツ語履修歴一年以上の学生を対象とする科目で、基本的には「ドイツ語ⅡA/B」で学んだことを生かし、ドイツ語での高度なコミュニケーション能力を養うことを目的としていますが、「ドイツ語ⅠA/B」のみの知識でもがんばれば受講可能です。ドイツ語検定試験、大学院受験、ドイツ留学やドイツ旅行を将来考えている人はぜひ受講してください。

辞書・参考書など

ドイツ語の辞書は、初学者レベルのものから生涯利用できるものまで十数点刊行されています。それぞれに一長一短があって、どの辞書が良いかは一概に言えません。どれが自分に適しているかは、学習目標をどこに置くかによるので、担当教員に相談するとよいでしょう。ここでは、主な辞書のタイトルと出版社のみ挙げるにとどめます。

【初~中級向き】
「アクセス独和辞典」 (三修社)
「プログレッシブ独和辞典」 (小学館)「クラウン独和辞典」 (三省堂)
「エクセル独和辞典」 (郁文堂)「アポロ独和辞典」 (同学社)
「パスポート独和辞典」 (白水社)「コンサイス独和辞典」 (三省堂)

【中~上級向き】
「デイリーコンサイス独和辞典」 (三省堂)
「新現代独和辞典」 (三修社)「マイスター独和辞典」 (大修館)
「フロイデ独和辞典」 (白水社)「独和辞典」 (郁文堂)
「独和中辞典」 (研究社)「独和大辞典」 (小学館)

和独辞典は、上記の「独和辞典」に簡単なものが付いているものもありますので、書店でよくご覧になってください。それで不十分なときは、次のものがあります。
「和独辞典」 (郁文堂)「和独」 (三修社)
「現代和独辞典」 (三修社)

ドイツ語の参考書は、自主的な学習や、授業の予習・復習、特に欠席したときの補いなどのために一冊は持っておきたいものです。担当教員に勧められたものや、書店でよく売れているもの(奥付の重版の数を見ればわかります)を購入するとよいでしょう。

また、NHKのテレビ・ラジオのドイツ語講座の視聴をお勧めします。4月に始まって3月に終了するようにできています。毎月テキストを購入し、放送は録画・録音しておけばいつでも好きな時に勉強することができます。大学の授業の進度にあわせて勉強すれば相乗効果で理解が深まり、上達できると思います。